ラスト・エンペラー

テーマ:

坂本龍一音楽&出演(満州国を牛耳った、甘粕大尉)で有名な作品(1971年)のリバイバル上演(東京都写真美術館)を、7月22日(日)に観ることが出来ました。

・・・彼の演技は笑ってしまうほど”イモ”ですが、これはご愛敬!です。

 

かなり史実に忠実に作られていて、日中どちらでもないイタリア人監督が、成功の主因だと思います。

また、難しい役の溥儀を、二枚目のジョン・ローンが良く演じました。見事な主演です。

 

皇帝妃、第二夫人、そして川島芳子(日本人スパイ)の女優三人が皆、絵に描いたようなおカメ顔で、監督好みのアジア女性なんでしょうか?

 

最後に出て来る紅衛兵は、1970年大学入学時に生協の書店に真っ赤な毛沢東語録(手帳大)が平積みされていた年代としては、当時はまだ中国と言わず”中共”と呼んでいたことなど思い出しました。

思えば、朝日新聞の影響力もあり、私含め若者は皆、”洗脳”されておりました(苦笑)。

 

歴史は繰り返す、と言いますが、現在の習近平が毛沢東に重なって見えましたね。

 

最後の場面、缶入りのコオロギは、一種のどんでん返しをユーモアで見せ、ベルトリッチ監督の力量を感じさせました。

 

 

 

 

 

 

 

封切り後、気になっていましたがなかなか行けず、昨日やっとシネマート新宿へ。

 

ソウルのメディアからは「暴動、反社勢力」とのみ伝わり、日本でも曖昧な報道しかされなかった「光州事件」。

実は、丸腰・無防備の一般市民が「軍制廃止、民主化を望んだ。」ことを理由に、正規軍から虐殺され、154人死亡、3,200人余が重軽傷の地獄でした。

 

市民の税金で成り立つ国防軍が、1日目はこん棒で女・年寄り含め、めった打ち。2日目は、アメリカから買った高性能のM16で、逃げ惑う市民を狙い撃ち。丸でハンティング!!

 

クーデターで大統領になった全斗煥は朝鮮戦争の体験世代ですから、”アカ”=北鮮軍に対する強い恐れはあったとは言え、同胞に対する無差別殺戮でしかなかったですね。。

 

主演のソン・ガンホは、「大統領の理髪師」(朴正熙大統領の暗殺事件)では、奇病の幼い息子を助けるために、必死で駆け回る父親役。髪の毛の薄い全斗煥から、放り出されます。

 

劇中でも何度もコミカルな演技がありますが、決してリアリティを損ないません。これが本物の演技力ですね、素晴らしかったです。

 

貧乏なくせに、運転報酬の10万ウオンを何度も突っ返す主人公。

何故か、最後の検問で二人を見逃す兵士のリーダー。

 

ドイツ人記者(実在)を逃がすために、地元光州のタクシー運転手たちが次々と犠牲に。

彼らを、家族の元に返してあげたかったなぁ・・・。観終わって、辛かったです。

 

空飛ぶタイヤ

テーマ:

6月12日、有楽町マリオンのピカデリーでの試写会でした。

ここは広くてスクリーンも大きく、豪華な劇場で好きですね。

 

TOKIO長瀬君が、真っすぐストレート勝負の、なかなかの重い演技。

 

奥様役の(私の好きな)深キョンが、従来のキャラクター活かしつつ、殻から飛び出た感の存在感。どんな立派な男も、結局は奥様に支えられての存在なんですよね。

”自称ワンシーン俳優”の笹野高志さんが、番頭役でしっかり脇を押さえてました。

 

この内容で不思議だったのは、法的紛争でありながら、弁護士が一切登場しないことです。

池井戸潤さんの名作「下町ロケット」では、特許専門の弁護士がキーの役で、この本を読むだけで、特許法の真髄が理解できるほどの深いレベルでしたから。

 

二匹目のドジョウを狙う書き方をしたくなかったことが第一、第二に、何かと言えば弁護士を使って責任回避を図る今の日本のエスタブリッシュメントの輩に、一矢報いたかったこと。

 

追い込まれる苦境の中で、逆転ホームランの糸口となった富山の運送会社の整備責任者。「20年頑張ってきた技術屋の誇りを見せたい。」という、佐々木蔵之介

彼としては初めての地味な役柄を、良く演じてましたね。ワンシーン的ながら、素敵でした。

 

サザンの歌が時代にタイムリーで、凄いはまり方でした。