「おはよう
」
2日酔いにまでは至らなかったのかスッキリした顔でパパが言った。
「・・・おはよう・・・今何時・・・
」
聞きたくなかったけど時間を聞いた。やっとパパと普通に話せるようになってきたのを崩したくは無かったけど・・・。
「ああ・・・7:30過ぎだ もう帰りたいか?
」
パパの勘違いに慌てて首を振った。パパは微笑んだ。
「別にいつでも好きな時に出て行っていいんだぞ
」
出来れば・・・ママとはいつでも会えるから・・・今日はパパと居たい・・・。
「パパ・・・いつ・・・ジッカに帰るの
」
パパはう~んと唸りながら言った。
「そうだな・・・昼過ぎぐらい・・・
」
ボクはガッカリした。もうすぐお別れか・・・。
「なぁ、ベン。朝食、何が食べたいんだ
」
パパの声にボクは一度は行ってみたいと思った店の名前を告げた。
「マクドナルド
」
パパが笑った。
「そんなのでいいのか
」
ボクは頷いた。
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ピーンポーン。
勇気を出して鳴らしてみたベン君の家の呼び鈴・・・。寂しいくらいの静けさに恐怖と心配にかられる。
「ハイ?」
外国人の人が喋る日本語みたいなのが帰って来た。私は不安を隠しきれずにまくし立てた。
「あ・・・あの・・・ベ、ベン君・・・居ますか
」
プツッ・・・
通話ボタンがきられてしまったみたい・・・。ど・・・どうしよう・・・。