出てきたベン君のお母さんによると、ベン君はお父さんに会いに行ったらしい・・・。ベン君のお父さんとお母さんが離婚してたなんて知らなかった・・・
「・・・っ。」
あれ、ベン君かな?・・・そうだっ、きっとそうだよ
「ベ~ン君
」
大声でベン君の名前を呼んでみた。ハ、ハズカシイや・・・。何年ぶりの大きな声だろう・・・
「・・・!?」
あっ、ベン君が振り向いてくれた。気づいてくれますように・・・誰か分かりますように・・・。
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誰だろう、あの子・・・
パパのところからしぶしぶ帰って来たボクの心を明るくしてくれたのは確かだ。・・・もしかして・・・キョウコ・・・
そうかっ、キョウコかっ
「キョウコ~
」
キョウコが笑顔で手をふった。やっぱり、キョウコだったのかっ!
「キョウコッ、キョウコッ
」
キョウコにやっとのことで追いついた。
「ひさしぶり
」
キョウコの一言でボクは救われた気がした。
--the end--(哀とベンstory終)