今日は、07/07・・・。ふぅ・・・何とか逃げ切れたみたい・・・キラキラキラキラキラキラキラキラキラ杏奈は、ホッと息をついた。昨日は、木村が心配でなかなか寝付けなかったのだ。鏡で目の下の青黒いクマを確認すると、杏奈は慌てて化粧をした。

「おはよう」

杏奈がドキッとして振り返ると、眠そうな加奈子が目を擦っている。

「あ・・・おはよう。今日は、早いね・・・ドット

加奈子が唇を尖らせた。

「お母さんだって早いよ。それに・・・眠れなかったの・・・。」

杏奈は、加奈子の目の下のクマを確認してプッと笑った。やっぱり、似たもの同士なのだろうか・・・。いや、加奈子は楽しみで眠れなかったのだ。杏奈は、決意した。なんとしても、加奈子を楽しませてやらないといけない。

「・・・ちょっと早めに行く?今日?」

杏奈の声に加奈子は、大きく頷いた。

「いいよ!」

杏奈は、そのとき、ハッと思い出して、頭をピシャッと叩いた。

「未だプラネタリウム、未だ開いてないあぶねぇ!!!!

加奈子が笑った。

「お母さん、何かセカセカしてるね。あ、プラネタリウムって言うんだ・・・」

・・・ぇ・・・プラネタリウム以外に呼び名があるのだろうか・・・。杏奈は不思議に思いつつ、久しぶりに加奈子の笑顔を見たような気がして自然に顔が緩んで来た。

「どうしたの、お母さん。ニヤニヤして。」

加奈子に指摘されて慌ててパンッと顔を叩く杏奈を見て、加奈子はコロコロ笑った。

「分かった!お母さんも楽しみなんでしょ笑顔

杏奈は、頷いた。本当に加奈子の遊びに行くのが楽しみになってきたのだ。いつの間にか、木村や亜矢他のことは脳から去っていった。