電話対応で最も驚いたのが表題にある「人工授精キットの取り扱いありますか?」という問い合わせだった。
初めて聞いたアラフィフパート。
「確認致しますので、少々お待ちいただけますか?」
緑嬢に問うた。
「何? それ?」
鳩豆な表情で、いつものごとくマスクを顎までズリ下げた後、首をかしげながら小刻みに左右にふった。
な、なんじゃそりゃ!
気になるやん。不妊治経験者の私でもすでに20年ほど前の話で、そんなキットがあるのか!の衝撃と、どう使うの?ソレの衝撃で調べたい衝動を止められなかったのだけど、勤務中はパソコンで調べることもスマホ検索もNGなので、自宅へ戻り検索しまくった。