ママちゃんとママちゃんのママは先輩 | みなぎるひよこ日記〜弟くんは心疾患と尿道下裂と食道裂孔ヘルニア〜

みなぎるひよこ日記〜弟くんは心疾患と尿道下裂と食道裂孔ヘルニア〜

いつもにこにこ笑顔のお姉ちゃん
ひよちゃん4歳
生後間もなく
心房中隔欠損、心室中隔欠損、尿道下裂、食道裂孔ヘルニアと診断された弟くん
なぎとん1歳10ヶ月
いつかきっと
家族4人手をつないで歩くことを夢みて
治療を乗り越えてゆくのです

ママちゃんが
なぎくんの心臓の病名をきいたとき

そこまで驚きはありませんでした

やっぱりね。

ママちゃんは6歳のときに
心房中隔欠損で開胸手術しています

当時の入院生活は
うっすらですが覚えています

通院は中学生くらいまで行っていて
めんどくさくなりやめました(・∀・)

今でいう長さで、
胸には30センチ以上の手術の傷があります
それは今でもケロイドとなって残っていますが
27歳にもなると、全然気にしなくなりました。

でも

幼少期での
学校での集団内科検診
体育での着替え
クラスメイトらの何それ?という問い
思春期での
胸の開いた服
ビキニなど水着
恋愛

ずっとずっと傷と向き合って生きてきました

ときには
手術なんてして欲しくなかったと
母を責めたこともあります

結婚して子どもを望んだときは

どうか心臓病が遺伝しませんように
そう願いました

まさかわが子が
心房と心室と心臓の袋にも穴があいてるなんて
しかも重症


手術しなければこれ以上大きくなれない
それは仕方のないこと
不安


この子は一生、傷と向き合っていく
いつか私を責める日がくる
それまでの入院通院の日々


同じような状況の子をもつ友達は
私にはいませんでした
誰にこの悩みを打ち明けよう

けど
案外、先輩は身近にいたのです。
そう

あのときの私は、今のなぎで
あのときの母は、今の私でした


泣き明かした夜

「あんただったら、しっかり育てていける。そう思って神様が託した子なんやから、しっかり心をもって強くおらな」

母は言いました。

きっと当時の母もとても悩んだに違いない

大人になって初めて
親の心を知りました。

今はこの子をしっかり育てていくことを考えよう

成長して
何か文句や悩みを言うほど
大人になったなぎを想像したら
とても幸せな気持ちになりました。

手術して大きくなろうね
なぎ