私のことをよく知らない人から言われる言葉。
「綺麗好きだよね?」
ずぅーと言われ続けているから、人にはそんな風に見えるらしい。
ううん、違う、違う!
私は、綺麗好きじゃなくて、綺麗所好き(笑)。

お掃除がそもそも上手く出来ない。
習慣が無いと言った方がいいかも。
整理整頓はよくするけど、掃除は苦手。
この違い、分かります?

掃除はむしろ嫌いなので、なるべく汚さないように心掛けている。
汚いを溜めないように、使ったら綺麗に!
使った物は、元に在ったところに戻す!
使ったついでに周りもちょっと拭いておく。
埃はちょっと目に無ければOK❤️

幼き日より視力は悪く、乱視が主たるものなので裸眼で暮らしている。
物心ついたときからモヤモヤした世界の住人(多分)。
ハッキリした環境で暮らしたことがありませんっ!キッパリ!(笑)。

使いながら綺麗にする。
これは私の生きざま、そのもの(笑)。

学校や職場では掃除の時間があった。
僅かな時間でも、こういう時間があれば、
私の身の回りはかなり清潔であろうと思われる。
清潔なのは大好きだ。
でも、そういう良い習慣が身に付いていない。
そもそも、掃除という労働を自分のものだとは思っていない。

幼少のみぎり、賃金を払い、それを糧とする人達を雇っていた家に生まれ育ったからなのかも?

その昔、嫁ぐ日の頃。
老松に「花嫁道具に婆やを持っていきたい」と言ったら、半笑いで「無理っ!」と言われた。

婆やや、姉やの仕事が全部私にのしかかる…!
自覚でもなく、決意でもなく、これは単なる現実。
「無理だよねぇ~」
私は心の中で笑っていた。

やれば出来るけど、ほぼやらない。
でも、埃まみれだと咳は出るし、体にポチポチと赤いものも出てくる。
最低限、最小限の折り合い点は何処にあるのか?!
そうだ、汚さなきゃいい…!(笑)

それから、ながら掃除の日々。

お台所しながらお掃除、
おトイレしながらお掃除、
お風呂に入りながらお掃除、

水回りは特に気になるので、用を足すより掃除の方が手間取る(笑)。

お風呂なんて本当にそう!
体を洗っているより、お風呂場を洗っている方が長い。
お風呂場の赤いのとか、茶色いのとか、黒いのとか、白いのとか…。
もぅ、親の仇ほどに憎らしい!(笑)。
徹底交戦!容赦はしない!!(笑)。

でもね、ほら、苦手な人がやっていることだから、完成度は低いわけです。
「汚れていない」程度の仕上がり。
ま、ま、これでいいの。
十分です。
これが、私の実力です。

私の知る中では、ヘレンさんは正真正銘の本物の綺麗好き。
いつも何処もかしこも綺麗にしていたね。
そして、そもそも散らかさない。
もぅ完璧ですっ!惚れ惚れ❤️
「物をたくさんは持ちたくない」
よく言っていましたね?。
そして、よくよく実践していました。

「お手本はマザー・テレサの清貧」
とも言っていましたね。
「足元にも及ばない」
と恥ながら生活していたヘレンさんをよく思い出します。

いやいや、ヘレンさんは立派でしたよ!
私にとっては、ヘレンさんがマザーの具現。
目に見える清貧でした。

なのでね、取り入れられることは頑張って取り入れました。
続けられるように、自分らしく、自分のスタイルで、でしたが😅

そこで知ったことも多かったです。

物が無い事で清潔は保たれる。

これは一番の気付き。

そもそも、物欲薄く、物に執着しない性格。
バンバン捨てるし、足りなくても全然平気。
「いつか使うかも」なんて思想は無く、
「正しく必要な物は、必要な時に与えられる!」
と信じて疑わない。
今までそうだったから、多分、これからもそうと思う。
不安も迷いも無い!

巷の「ミニマニスト」までには至らずとも、
そんな生活が出来たら、さぞかし清潔に暮らすんだろうなぁ~と、ほぼ他人事のように思う(笑)。
目指しはしないけれど、結果、そういうことになれば嬉しいなぁ~くらい(笑)。

綺麗好きを自負するお友達のお家にお呼ばれして、本当に綺麗だったことが一度もありません!(笑)。
おトイレをお借りして、思わずお掃除をしてしまったことも何度もありました。
簡単な拭き掃除よ。
失礼にならない程度の、水で浸したティッシュで拭くくらいの…(笑)。

スリッパやタオルを気持ち悪いと思うような、そんな王道の潔癖では全然ありません。
我が家の洗面所のタオルで、平気で顔も拭けちゃう人です。
このタオルを、毎日老松が代えてくれているのも知ってのことだけど…(笑)。
「もしかして…そこのタオルで顔を拭いてる?」
ある時、老松が叫びながら私に聞くわけです。
「あら、やだ、まさか!手拭きのタオルで私が顔を?!」
勿論、惚けておきました。