僕は、小学校4年生ぐらいまで、サンタの存在を信じてた。
ではなぜ信じなくなったか。
月並みだが、親が用意している事に気づいたからだ。
小学校低学年までは、サンタのプレゼントは無作為に選ばれたものであった
し、そのことに別段不満はなかった。
しかし、小学校中学年になると、「おまえサンタに何頼んだ?」とか「クリスマス、
何買ってもらうの?」とかいった会話が出るようになり、どうも何かを望んでい
いようだと気づいた。
その頃と時を同じくして、母親が僕に「何が欲しいのか?」を取材するようにな
った。記憶がはっきりしているが、それは入浴時であった。(一般的かどうかは
分からないが、僕は小学校4年生の時点ではまだ母親と一緒に風呂に入って
いた)
僕が欲しかったのは「ミクロマン」。肩、股関節、首を動かすことができる小さ
な人形で、当時流行っていた。普段のお小遣いも、お年玉も小額だった僕は
プレゼントの予算にも、あまり夢は見なかった気がする。
母親は、「それがどういうものなのか」を仔細に渡って僕に問いただし、「もし可
能なら何体欲しいのか」などを取材していた。
そして25日の朝、枕元にあったのは5体のミクロマン。数量まで取材のとおり
だった。そして、気づいたのだ。今年がそうだから、それまでもそうであったの
だとうと。
昨今では「クリスマスプレゼント」と称して、自分に何かを買うことが多い。普段
では「そんな物、本当に必要なのか?」と逡巡して辞めるようなものを思い切っ
て。
今年は、PS2のソフト「ブリーチ・ブレードバトラーズ2」にしてしまった。
NARUTOのソフトでは、いろいろ考えた上で「はたけカカシ」か「黄色い閃光」を
使うのだが、ブリーチで使うのは「更木剣八」にすでに決まっている。
「雪見だいふく・ティラミス味」は、あまりおいしくなかった。
ちなみに、知り合いの山元さんは、フィンランド公認のサンタクロースの資格を
持っている。彼はマンボ盆栽の家元でもある。