欧州6日目。
バルセロナ・フランサ駅から、スペイン国鉄が誇る長距離列車「タルゴ」に乗り
込んでフランスを目指す。ただし、これも直通では行けないので途中モンペリ
エで乗換え。1時間半弱の乗換え時間があるはずだ。
思ったとおり、昼間走る車窓からの眺めは美しい。カタルーニャの田舎の風景
が広がる。途中で走る干潟地帯は、まるで水の上を走っているようで楽しいが、
名古屋出身の僕は「えーっと、浜名湖みたいだな」と少し興ざめな事を思って
いた。罰当たり。
フランスに入ってすぐの国境の駅セレブレ。行きに泊まったポールボーの隣
というわけだ。
そんなこんなでモンペリエに到着。サッカーファンなら、元ベルディのサイドア
タッカー廣山望がモンペリエのサッカークラブに所属していた事に思い当たる
はずだ。
駅にはラグビーの人型ポスター。こういう印刷物、最近増えてきたな・・・。実は
駅の中で写真撮ってたら警備員に怒られた。コインロッカーも無いし、なんだ
印象悪い駅だった。
町には、ヨーロッパで増えている新型路面電車「トラム」が走っている。日本で
も仙台で計画中だとか・・・。
モンペリエは学生の町で、日本からの留学生も多いと聞く。確かに、活気を感
じる。それはさておき事前に調べてあった1800年代の建造物を見るために、
バッグを引きずりながらブラブラと歩いた。日差しがきつくて暑かった。
ちょっと前から日本の「ふとん」がウケている。そのままFUTONと書いてあるよ。
坂をのぼってやっとこさ着いた。凱旋門と、その反対側のペルー広場にある貯
水塔。銅像はルイ14世で、地中海を指差している。
貯水塔の裏から続く水道橋。ローマ時代のものではなく、1800年代のもので
ヨーロッパ的には「新しい建造物」。880m分が残されている。
右:屈託の無い天使の笑顔が気に入ってパチリ。
来た道を駅に向かって取って返しながら、目を付けておいたBARで昼食。5ユ
ーロのエクスプレスランチ。おいしそうでしょ。お店のオネイサンもキレイだった
な。スペイン語をすっかり意識から拭って、フランス語に戻して注文。
クロックムッシュ(チーズが上からかぶせてある特製だね)、サラダ、ポテトの
セットに、やはりビールを2杯も飲んだ。いや~、よく歩いたからね。
で、いい時間になったので駅に戻って、次なる電車を待つのだが、「ニース行き」
が見当たらない。列車番号が合致した列車に乗り込むことにしたが、「マルセイ
ユ」行きとなっている。
これが、ハプニングの始まりだった・・・。