瞑想とは何かを一言で表現するなら、考えない練習です。
人間誰しも、無意識のうちにボーッとしていることがあるはずです。
これも一種の瞑想状態です。
深い瞑想状態を表す表現としては、意識ある睡眠状態というのが的を射ている気がします。
こう聞くと誰もが瞑想を容易くできると考えがちですが、深い瞑想状態に辿り着くには容易ではありません。
私は15年前を最初に、タイで三度の短期出家をしながら瞑想修行を体験したことがあります。その時、住職から聞かされたこのお言葉に今、深く感銘を受けています。
*瞑想は智慧の源
瞑想によって心が静止し、思考や悩みから解放された状態に至ることで得られる智慧があれば、問題の解決策が見出せるようになるでしょう。
思考が止めば、穏やかで安らいだ状態になって内なる智慧と知識と純粋なエネルギーが湧き出し、賢い解決策が浮かんでくるのです。
タンマガーイ寺院住職 ロンポー・タンマチャヨー
今の私は自分が願うことは、ほぼ思い通りになります。
それは沈着冷静な物事の判断が下せるからです。
私の考える瞑想とは、ただ考えない練習です。
簡単なようで、人間にとってこれほど難しい練習はありせん。
そのために、心静かに日常生活を送る必要があります。
自分は勿論、他人へも、決して心煩わせることのないように生きねばならないのです。