面接官は学生の何を知りたいのか | 駆け出しキャリアコンサルタントのweb手帖

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キャリアデザイン・就職活動・人材開発・カウンセリングなどをテーマに、
自分の想うことや、ひらめいたことを綴っています。
2012年、30歳で国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士合格。

はい、こんにちは。

駆け出しキャリアコンサルタントのよっしーです。



腰痛悪化して約1週間。

おじいさん歩きが増えてきて、ほかの筋肉への負荷も出てきています。

そのせいか、今日は昼過ぎまで寝てました・・・。


腰痛歴13年のベテランですが、いつまで経っても辛い。



さて、本題です。


先日、母校の就職イベントで、何人かの学生さんとお会いして、

2014年新卒の学生さんと、就職活動についていろいろお話してきました。(詳細はこちら


3回生のこの時期から、就活を意識している学生さんだけあって、

積極的な方が多かったのですが、

その中のやりとりで、いくつか印象に残った質問をピックアップしてみようと思います。



もっとも多かったテーマは、「学生時代の経験」です。


先に書いたように、意識の高い学生が中心だったので、

学生時代の経験が何もない、という子は少数派でした。


 "○○の経験をしたから△△がしたい"

 "○○に興味があるから△△がしたい"

 "○○の資格を持っているから、△△がしたい"


で、それをどう面接官に伝えれば良いのですか?という質問。

これがダントツで多かったです。


その時に、自分も、ペアを組んだOGの方も、同じような回答をしました。


面接官が知りたいのは、エピソードの大小や華々しさではありません

もしそれで競うのなら、上はいくらでもいます。



知りたいのは、そのエピソードの背景です。



たとえば、環境関連の分野に興味がある学生の場合。


環境学部に属している。

2回生から専門分野として学んでいる。

ゼミで、河川・土壌調査を○○箇所・○○ヵ月に渡って実施した。

(この間、その調査の中で起きた、大小さまざまなエピソードを挟む)

環境問題への取り組みの大切さを知り、それを守る職種に就きたい。



上記はあくまで一例ですが、

テーマは違えど、おおむねこのような話が続きました。


おそらく、本番の面接の場面では、この後

「なぜなら、御社は環境問題にも積極的に取り組みうんぬん・・・・・・」という

志望動機っぽいものが続くと思われます。


学生さんの「経験話」は、こんな展開が多いです。

でも、これだけでは、あなたがどんな人なのか、判断のしようがないんですね。



飽きっぽい面接官なら、途中で話を聞くのを諦める人もいます。




この例であれば、私が学生さんに聞くのは、

「なんで河川・土壌調査という手段を選んだのか」です。


環境問題について学ぶなら、

過去の文献を当たったり、ヒアリングをしたり、セミナーに参加したり、

そのほか、私が知らないような、様々な手法があるかと思います。


では、その様々ある学習方法の中で、何で現地での実地調査を選んだのか


実地調査がいい!と決めた、その意思決定の理由を聞くでしょう。


 何でも自分の目で確かめないと気が済まない "現実派さん" なのか、

 椅子に座ってあれこれ考えるより、現場に飛び出していきたい "行動派さん" なのか、

 自分独自の仮説を立てて、検証するのが好きな "コダワリ派さん" なのか。



たとえ、テーマや問題点が同じでも、

人によって考え方や重要度、やり方が全然違いますよね。


そこには、その人だけのオリジナルが顔を覗かせます。

人柄、と言った方がわかりやすいかもしれません。



そして、面接の場面では、エピソードの華やかさや大小にとらわれず、

その人だけのオリジナルである、人柄を見聞きしたうえで、判断をしたい。


だから、背景を聞いてみたいのです。




学生時代の経験を、面接官にどう伝えればいいのか。


「聞きたいのは、経験ではなく、その背景です。

背景とは、経験から分かるあなたの人柄のことです。

それが伝わるように、話をしてください。」



あの日、私は学生さんに、そうお伝えしました。




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