1級フードアナリストの、吉崎あいです。


金沢で江戸初期から続く酒蔵、やちや酒造さんの酒蔵見学へ行ってきました!



やちや酒造さんの代表銘柄「加賀鶴」の純米酒は、
味・香り・アルコールの決め手となるお米と水に特にこだわりがあり、
金沢の農家との契約栽培による酒造好適米「五百万石」と、
医王山水系の恵みの水から造られています!



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やちや酒造さんは、前田利家公専用の酒造りからはじまりました。


酒蔵は200年以上前からある、文化庁登録の有形文化財にも指定されていて、
江戸時代、参勤交代で大名一行が通っていた北国街道沿いにあります。


この歴史ある建物には様々な工夫があり…


まず、建物内の道路側の柱は大名一行にお辞儀をするように、
わざと傾けて造られているのです!


そして囲炉裏は、
通常鍋をかけられるところは煮炊き用の一つしかありませんが、
さすがは酒蔵!お燗にするためにもう一つあり、二つかけられる囲炉裏はなかなか珍しいそう。


ちなみに、下の写真に写っている、
左上にある時計は、140年も前から動いている時計なのです!

運良く時を知らせる鐘の音も聞けて、やはり年を重ねた重みのある音に感じられました。。



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また、もちろん昔は電気などなかったので、
屋内を明るくするため、
ところどころに窓を造り、自然光が多く入るような工夫もされていました。


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中のほうへ進むと、とても重厚な扉が…


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この扉、厚さ約30cmもあるのです!


なぜこんなにも重厚な扉かというと、
こちらは昔、金庫として大切な物が入れられていたり、
当時冷暖房はないので、気温に左右されないよう物を保存しておけるためだったそう。


ここから先、洗米やお米を蒸すための大きな釜、何十年も使われている貯蔵タンクなどがあり、
仕込みに使用されているものを多く拝見できましたが、
団体のお客様もいらしてうまく写真を撮るタイミングがなかったのでご了承を。。


ちなみに、仕込時期の約4ヶ月間は、
職人の方が泊り込み、無休で仕込みを行うそうです…!

しかもとても暑い中作業するそうで、
本当に頭が下がる思いでお話を聞いていました。。



そして試飲もさせていただき、飲み比べて特に気に入った「利家とまつ」を購入!


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こちら純米吟醸ですが吟醸香は強すぎず程良く楽しめ、
お米の旨みがしっかりと味わえるのでコクがあります。



今回の酒蔵見学で、
間近で製造工程に使用する様々なものを見られただけでなく、
やちや酒造さんならではの、
昔ながらの建物の工夫された造りなども知ることができ、とても勉強になりました!


私は1人で予約をして行ったのですが、
色々とお気遣い下さり、
見学をさせて下さったやちや酒造さん、本当にありがとうございました!!




【やちや酒造】