Webセミナーに参加いたしましたので、ご報告いたします。

 

 

延藤先生発表

 

睡眠時の姿勢の割合(sleep laboより):

 

横向きね46%→右下が多い(理由:心臓胃を上にして、重たい肝臓を下にするから)

仰向け 34%

うつ伏せ18%

 

 

症例:右下寝により、下顎が左に偏位し、左の顎関節症になっている2症例

 

右下寝を防止する対策として、膝の下に枕(クッション)を入れて寝る

2症例とも低位舌であることが、上顎歯列を舌側傾斜させる要因となっているため、

舌へのアプローチも必要

 

 

 

小島先生発表

 

咬合平面是正を行った症例:

 

81歳女性 主訴右上鈍い痛み、左で咬めない、下前歯すいてきて気になる

 

上顎残存歯は13、14、23、24、下顎は7-7残存。40年前にカリエスで欠損

 

主訴の右上の痛みは14カリエスによる歯髄炎、

左で咬めないのは、14が舌側傾斜し抱え込み、左咀嚼の干渉になっている。

左側スピーの湾曲が強い(左残存歯のてい出)

 

下顎1,1は低位舌によりフレアアウト、下顎が後方に押し込まれ、

咬合高径の低下

 

治療;食生活・甘味指導、カリエス、根管治療、

義歯形態オクルーザルスプリントで顎位模索、

咬合高径挙上した位置で咬合平面を整える上下治療、再評価、補綴治療、メンテ

 

治療により、顔貌や全身の姿勢の改善、主訴、咀嚼機能の改善が認められた

 

ディスカッション:加齢により咬合高径は低くなる。

合わせて、舌筋力や嚥下の力が弱まって飲み込みにくくなってくる(フレイル)、

高齢者の場合は、咬合高径を高くすることで呑み込みが悪くなることも考えられるので、

挙上は個体差を見て計画する必要がある。

また、この方の場合は口蓋すうへきをつくると

舌で圧接して飲み込むことができるので良い。

補綴学会的に65歳をラインに挙上量を考慮するとよい。

 

 

 

藤田先生ご講演「私の考える包括歯科臨床」

 

包括歯科臨床の基本から応用、テクニックをお話しいただきました。

 

歯肉のバイオタイプ:

 

Thin     

Thick   

Flat

Scallop

 

Thin:薄い歯肉は清掃性がしやすく、反応が良いため炎症が起こりにくいが、

力の影響を受けやすい、リセッションや骨吸収リスクが高い

(結合組織量が少ないので、口腔外圧に対しての寛容性低い、

過度なブラッシングなどで退縮が起こりやすい)、

形成深度を深くしないとリセッション起きやすい

 

Thick:歯肉が厚く、プラークがたまりやすいため炎症リスク大、

プラークリテンションファクター大、力のリスクは低い

 

バイオタイプにより、Crカウンターの形を変えると審美的治療ができる

 

炎症と力のコントロールの両輪(まずはプラークコントロールをしないと力は見えない)

 

 

感想:基本に忠実に、規格性のある資料をとること、

炎症と力をコントロールすること、個体差を把握し、

患者さんの声に耳を傾け、リモデリングをみながら治療を進めること、

そして最小の治療で最大の効果を得る、

最短で治療できるように尽力することなど時間的な要素も含め、

先生方がやられている診療は大変勉強になりました。

 

 

歯科衛生士 中村由希子