ライオン歯科研究所歯科予防セミナーに参加しました。

 

天野敦雄先生

歯科の未来これから私達ができること

 

30年前に8020運動が始まり、

当時は80歳以上の6割は無歯顎で、すぐ抜いてしまう事が多かった。

しかし、4年前に8020達成者が50%になった。

歯が長持ちするようになったが、60代で段々壊れ始める。

健口は命を支える.

 

1、フレイル予防 食べる事は生きること

フレイルの原因は、サルコペニア(筋肉減少症)筋肉を増やすにはタンパク質を摂取する!

お肉を噛んで食べるには、健康な歯が必要。

 

2、全身疾患予防

歯周病になるとポケット内に出来た潰瘍面から菌血症になる。

慢性疾患の歯周病からサイトカインで繋がり、

がん、アルツハイマー等の病気に繋がる。

歯周病菌のpg菌が持つタンパク分解酵素のジンジパインが、

脳内で認知症を起こす。

歯周組織のタンパク質の分解、他にも免疫系のタンパク質分解、

歯周ポケットの止血阻害、炎症反応の亢進、

歯周病菌の栄養素の獲得(ヘミン鉄、血清タンパク質)。

血液があると歯周病菌は増殖。

口腔内に出血がないようにしないといけない。

 

人生100年と言われていますが、

健康で健口でなければ、フレイルになり介護になります。

それを防ぐ為にも、

しっかりしたセルフケアを患者さんに身につけてもらうように

衛生士が頑張らないといけないと思いました。

80歳過ぎて元気な患者さんに食生活を聞いた時、

朝からお肉を食べる!と元気に言っていました。

高齢者の低栄養を防ぐ為にも丈夫な歯が必要だと思いました。

 

 

 

朝田芳信先生

これからの予防歯科について小児への取り組み

 

3歳児、12歳児の平均う歯数は減少している。

共に一本以下になってきているが、永久歯の虫歯は上がっている。

 

3歳から5歳で虫歯が増加する要因

子供の生活に変化、保護者の目から離れる

→この時期の仕上げ磨きが重要

 

ECCの予防

2歳未満の小児に砂糖を与えない

フッ化物配合歯磨剤を使う

生後1年以内に予防指導を行う

 

乳幼児期は、様々な機能の獲得期で口腔機能を育てる大切な時期。

硬組織、軟組織、咀嚼筋の3つをバランス良く発達させる事が、

生涯に渡り口腔機能の維持向上が可能。

 

子供の頃から歯科に通う子の方が大人になっても通う率が高い。

歯科嫌いの人は子供の頃の嫌な歯科イメージや体験が原因なので、最初が大事。

質問の中で泣き喚く子供を無理に歯科に連れて来ていいのか?とありました。

無理に口腔内見ないでも、楽しく遊びにくる感覚で来てもらうのも良い。とありました。

今まで、絶対に口腔内見なきゃ!と思っていましたが、

嫌なイメージを植え付けてしまうより

楽しいイメージにしていかないといけないと思いました。

子供に寄り添い、

保護者の質問に耳を傾けて一緒に口腔の健康を考える身近な存在、

My歯科衛生士になりたいと思います。

 

 

 

竹林正樹先生

わかっているのに予防行動しない人を動かすには?

 

講演の最初に、

笑顔で頷きながら聞いて下さい!とおっしゃっていたのが印象的でした。

 

人を動かす4段階

情報提供、背中を押す(ナッジ)、褒美と罰、強制

 

同じ情報を受けたのに判断が正反対ななることがある。時間帯で判断が変化する。

疲れると判断が直感的になる。

話をするのは相手が疲れてない時間帯に。

バイアス1

プライミング効果(先行刺激)→最初に受けた刺激が、その後の判断に影響。

バイアス2

ピークエンドの法則 途中経過を忘れて最後の印象を覚えている。

 

とても楽しい講演でした。

最初の笑顔で頷いて聞いてと言っていたのは作戦だったんだなと驚きました。

診療内で、説明など長い話をする事が沢山あります。

プライミング効果とピークエンドの法則を使い上手く伝えられたらと思います。

実際に診療に役立つ情報が沢山ありました。

毎回、一回は患者さんに笑ってもらうように接していますが、

最後に笑顔だったらピークエンドの法則でもっと良いと思いました。

明日から、最後は笑顔で見送ろうと思いました。

 

 

歯科衛生士 柳澤雅美