目次7、「○○に沈む女」 | カメラマン 兼 作家の備忘録

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あの頃まだJekyllから時々Hydeだった、だが今ではもうすっかりハイド時々ジキルなのだ。

 

 東京六本木でイルミネーションとの撮影依頼が彼女との出会いのキッカケだった。

 

付き合いだして3年ほど経ってから・・・・

「考えていたんだけど、○○行こうかなって」

俺は呆れて「おいおい、冗談はよせよ、おばちゃんがいけるわけないだろ~」

 

何日かしてから「私、本気だからお店探しといて」と言ってきた。

俺は酷い男だがそこまで極悪非道ではない。

 

「女を○○に沈める男」・・昔映画でよくあった「ヒモやジゴロ」の世界だなと思いつつも

俺のために○○○まで売ろうとする気持ちに動かされつつも、俺が出会ったころの

セレブな奥さんでいてくれよ・・・という半々の複雑な心境だった。

 

 

 

 

 

 でも考えてみたら彼女にとって案外合っているかも・・と思った。

○○せてもらったことがない女、この世界でいろんな男と出会い、いろんな○○○

その中で彼女を○○せてくれる男に巡り会えるかも知れないなと俺は思った。

 

結局、俺は彼女の初任給を貰うこともなく別れた。

 

 

 

 

待望の第2弾「続・Hyde時々Jekyll」9月1日文芸社より発売


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