◆「やっぱり不幸になるし、どうせいつも私ばかり損する…」決めつけると不幸が現実化する自己洗脳の罠

いつもご覧いただきありがとうございます。
心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。

連日、たくさんの皆様に個人セッションにお越しいただきありがとうございます。

クライアントの皆様のご相談にふれていて、特に特徴的な不幸のパターンが、「苦しみが深い方ほど、実は自分に対して繰り返し自己洗脳してしまっている」ということです。

今回はこちらの「自己洗脳」を読み解きながら、不幸から抜けるメカニズムについてお伝えさせていただきたいと思います。

◆「やっぱり不幸になるし、どうせいつも私ばかり損する…」決めつけると不幸が現実化する自己洗脳の罠

この「自己洗脳」とは、文字通り、自分で自分に特定の思い込みをすり込んでしまう行動なんですね。

具体的に例を出しますと、「やっぱり◎◎だった」「どうせこうなると思っていた」と言いながら、その現実を繰り返すことを自分自身で強く選択してしまっている状態です。

実は、この世界で何か物事が起きた瞬間というのは、その後の結果は定まっていません。つまり、何かが起きたとしても、その後に起こることというのは、決していつも同じではないんですね。

…にも関わらず、自分自身が「未来はどうせこうなるだろう」「こうなるに決まっている」と勝手に予想してしまい、その現実が本当に起きるかのように決めつけてしまっている状態、これが自己洗脳の状態です。

これだと、自分自身が「この先の未来は絶対にこうなるだろう」とマイナスの予測を立ててしまっているため、現実は自分の思い込みどおりになり、その先の展開や新しい可能性が起きることはありません。

潜在意識というのは、私たちが決定したその瞬間に、その先の未来を決定づけています。

つまり、今駄目だと思ってしまったとしても、「でも、もしかしたらこの先、新しい展開が起きるかもしれないから、決めつけるのはやめよう」と思った瞬間、新しい未来が起こります。

私たちの潜在意識は私たちの思い込みどおりに現実を創るため、もし自分が「この先の人生、お先真っ暗だわ」とか、「どうせ私なんて結婚できないだろう」と自分が強く感じて諦めてしまった瞬間に、その未来が起きるようになっています。

言ってしまえば、マイナスの事柄も、プラスの事柄も、すべて自分自身が現実を創っているため、心の中でマイナスのことばかりを考え、「どうせ私なんて駄目に決まっている」と自己洗脳したとした瞬間、ずっとその状態が続いてしまう…ということなのです。

実例をあげてみましょう。

セッションを受けに来てくださったクライアント様で、「いつもやっぱりこうなるんです」という思い込みが強い方がいらっしゃいました。

その方は、「私はどうせ、いつも恋愛が上手く行きかけては駄目になる」ということを繰り返していました。

お話を伺うと、本当は恋愛がうまくいきかけて駄目になったのは2回だったのですが、（そのうち一回は、幼稚園の頃の記憶でした）、思春期で多感な時期ですから、たった2回うまくいかなかっただけで、

クライアント様の中で「私はどうせ、いっつもこうやって恋愛が上手くいかない女なんだ」というアイデンティティが出来てしまったんですね。

そしてそれからの10年以上、その思い込みを自己洗脳のように繰り返し繰り返し考え、自分の思考ではんすうしていたため、実際に「何度も何度もうまくいきかけては駄目になる＝自分から投げ出してしまったり、駄目にしてしまう」という現実を創り上げていたのです。

このように、強い思い込みによって私たちが自分のことを決定づけてしまうとき、私たちの中には呪いのように「それを現実化してしまう道のり」が出来てしまいます。

言ってしまえば、本当は自分が苦しい目に遭った…という被害者の立場であり、何も自分に落ち度があるわけではないのですが、

そこを見ずに、一方的に「私はやっぱり駄目な人間なんだ」と徹底的に自分を追い込んでしまうことで、そのこと自体が潜在意識に書き込まれて不幸の原因になり、人間関係をこじらせる自己否定の種になり、不幸を引き寄せる軸になってしまうんですね。

具体的に例をあげてみると、

◎（どうせと思っているので）いつも自信がなく、人に対して対等に接することが出来なくなる

◎（どうせと思っているので）恐れが多すぎて、新しい人間関係に踏み出せない

◎（どうせと思っているので）何か新しいことをしようとしてもブレーキがかかる

◎（どうせと思っているので）本当にやりたいことがあったとしても、やりたいと思うことと駄目だという思い込みが同時に起きて葛藤状態になり、苦しむ

◎（どうせと思っているので）人と会話をするよりも、相手の顔色を伺って相手を無意識に避けようとする

◎（どうせと思っているので）幸せになりたいと思う自分を同時に罰してしまう

◎（どうせと思っているので）最初から諦めていて、でも諦めたくないというような不安定な状態になり、自分が定まらずに何年も経過してしまう

◎（どうせと思っているので）自己主張できず、いつも我慢してばかりでフラストレーションがたまる

というような、とても苦しい相反する現実が起きてしまうのです。