緑の鮮やかさと爽やかな風が心地よい、新緑の季節
「植物と人間はよく似ているなぁ」
植物を育ててみて思ったことです。
昔はまったく興味がなかったのですが、近年は植物を育てることが好きになりました。家の中も庭もかなり数が増えてきて、季節ごとの楽しみをもたらしてくれます。
同じ時期に同じ店で同じ種類を買って同じように育てても、どれ一つとして同じにはなりません。
大事に大事に、神経質なほど毎日気にかけて、マニュアル通りに育ててもダメなときはダメで、放置状態気味でも育つときは育ちます。(むしろ、放置した時のほうが育ちがよかったりすることもあり・・・)
最初は勢いよくグングン成長していたエース候補が突如失速して、突然枯れたり。
成長が遅く、あまり印象が強くなかった子が気づくと家で一番のご長寿さんになっていたり。
春~夏に大成長を遂げ、その時に新しく出た葉だけを冬になると枯れさせる、ということをもう何年も繰り返している子もいます(=冬になると必ず前の冬と同じ姿に戻る・・・謎)
購入価格が高いからよく育つ・安いからすぐに枯れる、というわけでもなく、むしろ、我が家に限って言えば、統計的に購入価格が高いほどうまくいかない傾向がある気が・・・。
最も大出世したのは、100円で購入した高さ10センチくらいのモンステラ(ミニ鉢植え)で、今は身長が150センチほどになり、もはやシンボルツリーになりつつあります。
素人が育てるという前提においては、その個体がもともと持っている性質はやはりあなどれない、というのが今のところの結論なのですが、
そこから後天的な環境によって人でいう性格のようなものがはぐくまれていくのかしら・・・?
植物も占星術適用できるのかしら?
などと、いろいろと想像しながら日々の成長を楽しんでいます
以前、「人材教育」が主旨の講演会で宮大工の棟梁の方が講師をされた回があり、その方がおっしゃっていたのですが、
「木は育ったように建てなさい」
と教えられるそうです。
切り出した木材を神社仏閣に組んでいく時に、その木材がもともと育っていた環境と近い環境を選ぶそうです。
その木(人)の個性にあわせて、その個性が活かせる環境(フィールド)を選ぶ。
個の性質を見抜いて適した環境を選んであげられる、そういう人に育てられたら、今まで我が家ではかなく・・・時には無残に枯れていったあの子たちも、生き永らえたのかもしれません
木も人も植物も動物も・・・根本は同じなんだろうな、と、植物を育てて改めて実感。
春先に、越冬のために室内に取り込んでいた子たちを外へ出しました。
今年はそれぞれどんな成長劇を見せてくれるのか、楽しみです