迂遠な偽論 -2ページ目

あっちの世界

 どんなことでも続けられる人はすごいと思う。
 今までに、何度体を鍛えようと思ったか覚えていないし、両手じゃ足りないだろう。
毎日筋トレをしたら逆に効率が悪いらしい。なら、2日やって1日休むリズムでやろう。二日間で痛んだ筋肉を一日かけて癒し、強化するのだ、と決心する。そして、案の定、決めてから四日目から何もしなくなる。このやり取りをこの3週間で3回はした。週一か、これはある意味で続いていると言えるかもしれない。
 そもそも、腹筋を50回したくらいで超回復するほど傷がつくものか。真剣に、ストイックに鍛えている人に失礼だと思わないのか、まったく。
 スペイン語の勉強をしようと思って、教科書を読む。せっかくならこのスペイン語達を英語に翻訳しよう。スペイン語の勉強をしつつ英語も勉強できる。一石二鳥だ。そして、このために用意したノートは4ページ使ったきり開いていない。
 だから、毎日、何かを続けられる人はそれだけですごくまぶしい。真似したいと思うのだけど、その人は自然にできてしまうから、アドバイスらしいアドバイスはもらえない。頑張れば続くよ、という言葉じゃなくて、どう頑張ればいいのかを教えてほしいのだ。
 そして、ふと「あー、あれ続けられなかったなぁ。」とか思いながら、布団の中にいる。その思考と行動はリンクしないのだ。そして、反省もしない。
 こうした流れが、人生のダメポイントを貯めていって、バッドイベントや負の特徴を持ってくる。
しかし、続けられる人は違う。どんどん、イイゾポイントを貯めていき、美人とデートしたり、英語力がぐーんと上がったりする。
 そういうなら、頑張ってみなよと思われるかもしれない。ただ、手遅れかもしれないのだ。今までのダメポイントが貯まったせいで、意識して笑顔を作れなくなってしまっているのだ。
 神様、毎日笑顔の練習をすれば、こっちの世界とおさらばして、美人とデートできますか?

最強

 学校も終わって、遅めの昼食を牛丼屋で食べた。牛丼屋で食べた後の独特の、満腹感ともうちょっと良い物食べたらよかったという後悔の間で店を出て、ドラッグストアの前を通る。すると、前から二人組の男女の二人組が歩いてくる。満面の笑みだ。普段なら、蟻の一匹なら呪い殺せるような妬み嫉みを感じる所だけれど、今回は違った。女性のカバンから、牛蒡が伸びていたからだ。
 ちょっとした百貨店にも持っていけそうなカバンから覗く牛蒡。このミスマッチに、「あ、この2人には敵わないな」と思う。そして「これが、スーパーの袋からだと、まだまだ戦えたのに」と思うのだ。この2人の間には、牛蒡を持って歩いても価値が下がらないという信頼と、それだけで世界を生き抜けるという信念があるのだ。だから、牛蒡だけ買って帰れるし、その牛蒡をカバンに突っ込める。僕が何を言っても、関係性は全く変わらないだろう。くそぅ。そのうえ、僕に温かさまで届けてきた。どう戦えと言うのだ、ラスボスすぎる。到底かなわないじゃないか。
 その後、2才か3才くらいだろうか、男の子がその母親とあるいている。これは、ただ微笑ましい。しかし、違和感がある。男の子はオムツ一丁でTシャツを着ている。気温は20℃だぞ。凄い、すごすぎる。でも、負けたとは思わない。むしろ、「僕はそんな恰好で街を歩けは出来ないけど、ピーマンもホウレン草も食べられるんだ、すごいだろ。」と自慢したくなる。
 その点、僕は違う。知ってるんだ。今のままじゃ、幸せってラスボスには勝てないってことを。ただ、それに勝てるくらいにレベルを上げる方法を知らない。不思議なアメはどこに落ちてるんだ?

映画レビュー

久しぶりに映画見て来ました。ドキュメンタリーオブAKB48 少女達は涙の後に何を見る?

発足当時からAKBを支えて来た前田敦子さんの卒業を前後に、チームを去った人達や知名度の高いメンバー達のインタビューを交えて、第二章第三章のAKBを浮かび上がらせて行くった作品

感想から先に言わせてもらうと、久しぶりに見た映画がこれで良かった。チケット買うまで、96時間リベンジの方が無難か?アン・リーのライフオブパイも面白いかもっと散々悩んでおりましたが、まぁこれで色んな意味で良かったと思います。

所々、AKB無頼漢にはわかりにくい所もありましたが、それなりに親切なな作りで一見様でも大丈夫になってました。

話のメインはやっぱり、メンバーの支柱の前田敦子さんがいなくなってからのAKBどうなる?っていう所。その中で、アイドル前田敦子の凄さも語られて行くっていう所。

「やっぱり、あっちゃんって凄い人なんや」って思わされました。

そして、同時に、祝われずに、アイドルをやめざるを得なかった方々。平沢夏海さんなどの、第二の人生もピックアップして、今、純なとあうか、普通のというか、アイドルではあり得な幸せを得ていることも映し出していて。

むしろ、この映画の本質はそっちかなとも思いましたね。

もともと、「会いに行けるアイドル」って形。探したら近所にいるような女の子がアイドルになってる。つまり、純人間的なというか、昔の超人性がなくなってる。

彼女たちをアイドルたらしめてるのは他でもないファンの応援なんですよ。総選挙って形で選抜やフューチャーガールズとかに分別して行くAKBはその構図がさらに顕著になってる。

元AKBの光宗薫さんは、総選挙のプレッシャーで過呼吸になる程、残酷な制度なんですよ。

総選挙といえば、選抜落ちした高城亜樹さんは、舞台上ではすっごくカッコ良くて、あー、この人すげー!ってなるんです。でも、舞台袖入ってからは呼吸が難しくなるくらい号泣してて。

普通の女の子にこれ程のプレッシャーかけていいの?ってくらいもう、グロい残酷なもので。

で、こんな普通の女の子に恋愛禁止って凄い辛いと思うんですよ。

高橋みなみさんも、「恋愛に関しては明日どうなってるかわからないし、誰も自信を持てないでしょ。」って

篠田麻里子さんも松井珠理奈さんも、自分にはっぱを掛けないとダメだと遠回しに仰ってて。

つまり、アイドルとしての成功・幸せをファンが願えば願う程、応援すればする程、彼女たちは普通の幸せからは離れていってしまうんです。改めて、それ、わかってます?って提示されると、僕は躊躇してしまいます。

でも、それでも、「アイドル」を志す彼女たちを見ると、応援せざるを得ない感情が襲って来て。

その、「アイドル」を目指す、担う、方々ということで、島崎遥香さんや柏木由紀さんや松井珠理奈さん、渡辺麻友さんのインタビューがあって。それぞれのセンターを語って。

ただ、前田敦子さんの卒業シーンでの、誰もいないステージに桜の花びらはいるかな?そこは、誰もいない0の位置で十分じゃないかな?とか、泣いたのは、ただのもらい泣きじゃないか?って思ったりでちょっと、物足りない部分も含めて、また見たい。まだまだ映画を見ていたいって思わせてくれたので、


久しぶりに見た映画がこれで良かった!

何かの組織に入ってる人とかなら火がつくんじゃないかな?とも思います。オススメです!!

松井珠理奈さん可愛い!
好きになりました!