今回は薬膳でもよく使われる食材で
“松の実”についてとりあげたいと思います
まずはいつも通り『本草綱目』から
本草綱目では松の実のことを“海松子”というそうです
効能に関する記載は
骨節風、頭眩、去死肌変白、散水気潤五臓、不飢
(歯根骨膜炎やめまいに効き、肌のくすみや黒ずみを取り白くする、
水分代謝を促し、食欲を抑える)
逐風痺寒気、虚羸少気補不足、潤皮膚、肥五臓
(節々の痛みを取り、体力が低下しやせてしまう時に良く、肌の保湿や滋養にも良い)
主諸風、温腸胃、久服軽身延年不老
(各種風病を治し、胃腸を温め、長期間食べ続けることで身体が軽くなり
長生きし老化を予防する)
潤肺、治燥結、欬嗽
(肺を潤し、発熱・腹痛、せきにも良い)
(参考文献:漢方用語大辞典)
とあります
インターネットの情報ですが、松の実に含まれる“ピノレン酸”に
アレルギーやかゆみの緩和、食欲抑制効果、血流改善効果が
あると言われているそうで
「不飢」といった食欲抑制効果や
「去死肌変白」、「潤皮膚」といった肌に関する効能は
ピノレン酸によるものなのかもしれません
アーモンドのような味で食べやすいので
料理に使ったり、ちょっとつまんだりして
食生活の中に取り入れていければいいですね