これまでアトピー性皮膚炎に対する

鍼灸治療の論文は多くあがっており


“かゆみ”や“ドライスキン”の改善などが報告されています



今回は主に“かゆみ”を中心に鍼灸治療のメカニズムから

アトピー性皮膚炎にどのように効果をおよぼすのか

紹介していきたいと思います





まず“かゆみ”は“C繊維”と呼ばれる神経によって

脳へ伝えられます




この“C繊維”という神経は



“かゆみ”の他に


“痛み”を伝える働きもしています




(受容器が違うため)同じ“C繊維”でも

“かゆみ”と“痛み”がまったく同じに

伝えられるわけではありませんが




“かゆみ”と“痛み”には密接な関係があります




通常の状態では“痛み”は“かゆみ”を抑制すると考えられていますが



アトピー性皮膚炎の患者さんでは

“痛み”は逆に“かゆみ”を活性化させる方向に働いてしまう

ということが示されています₍1₎



これはアトピー性皮膚炎で“かゆみ”から一度ひっかいてしまう(痛み刺激加える)と

さらにかゆくなり、とめられなくなってしまう原因と考えられます




ではこうした場合に鍼灸治療がどのように作用していくのか

次回はそのことに関して書いていきたいと思います





参考文献



₍1₎生駒晃彦,宮地良樹:アトピー性皮膚炎患者において痛み刺激で生じるかゆみ,第12回国際かゆみシンポジウム,23 - 25,2002.