鍼灸と不妊症(2)

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前回は鍼灸治療が機能性不妊に対し

効果が期待できると書きました


今回はその中の


・子宮への血流量が少ない


・子宮内膜が薄い


について書いていこうと思います。


“温めると良い”、“血行を良くすると良い”ということは

よく言われることですが

血行が悪いとどうなのか?

実際にどのようにすれば良いのか?

研究をしたものがあるので挙げていきます。


1つは“原因不明不妊症における子宮・卵巣血流と

妊孕性(にんようせい:妊娠しやすさのこと)評価”₍1です

妊娠例と非妊娠例の子宮への血流量を比較したところ

非妊娠例では子宮への血流量の低下があきらかであったと報告しています。


もう1つは“不妊治療における子宮血流・卵巣血流測定の意義”₍2です

子宮への血流低下が子宮内膜発育不全(子宮内膜が薄いこと)の

原因の1つであるとしています。


このことから、血流を良くしていくことが

いかに大切なことであるかということがわかります。


ではどのようにして子宮への血流を良くするのか?


“子宮の神経性調節と鍼灸”₍3によると

腰と仙骨部と足に鍼刺激を加えると

自律神経を介して子宮動脈が広がるため、

その結果、子宮への血流が改善されることがわかっています。


子宮への血流が良くなることで機能が向上し、

妊娠しやすい状態をつくることが期待できます。


ご自身も生活するうえで、身体を冷やさないように、温めるように

心がけながら治療をおこなうとより効果的です。


次回はストレスに関して書いていきます。



参考文献


₍1₎  原因不明不妊症における子宮・卵巣血流と妊孕性評価 

    新潟大学医学部産科婦人科学教室
    藤間博幸、鈴木美奈、山本泰明、出村正毅、
    関塚直人、長谷川功、田中憲一


₍2₎  不妊治療における子宮血流,卵巣血流測定の意義
    山口・済生会下関総合病院
    嶋村勝典,高崎彰久,田村博史,森岡均



₍3₎  子宮の神経性調節と鍼灸
    内田さえ1, 2)、志村まゆら2, 3)、佐藤優子1)

    1)筑波技術短期大学、鍼灸学科
    2)お茶の水女子大学、人間文化研究科
    3)筑波大学付属盲学校理療科