空気が甘い

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6月25日照れ

 

長さよりはライブ感、今日をいっしょに生きたね、どんなことがあった日も人の日常が自分を落ち着かせてくれるね、というコンセプトにしっかり切りかえたものの、書いたらつきないくらいに会津はほんとうにいいところ。

お宿はコメントをしてくださった方の予想通りの向瀧さんで、おじいちゃんが若いときからあったという。

古いけれど清潔、格式は高いのに、少しも気取っていない。気取っていないけれど、誇り高い。食事も適度な量でひとつひとつ味つけがおいしい。朝ごはんを抜きたいと言えば抜いてくれるし、貸切風呂を予約で取り合って、宿についたときにはどの時間も空いていないというあのシステムでもない。空いてたら鍵かけて入ってねという感じ。そんなふうに大らかだけれど、それぞれのペースで過ごせる。温度が違うみっつのお風呂があり、好みのところに入れる。

私たちは家族づれだったので離れに泊まったのだが、そこには謎の位置(階段の途中)に部屋付きのお風呂がある。皇族が泊まられるときのために、入り口もふたつある。

そのお風呂の温度がやけどレベルに熱い。様々な虫もいる。でも虫と戦いながら、お湯を水でうめながらのんびり入っていると、宿での自由ってこういうものだったなあとしみじみと思う。日常の雑事を離れてそれぞれの過ごし方で休んでいいものだった。

露天風呂はないけれど、窓を開けるときれいな甘い空気が入ってくる。

夜中に真っ暗な廊下を歩いてひとりで大風呂に行くとちょっと怖いなと普通は思うのだが、あまりにも気持ちが行き届いていて気が澱んでいないので安心感がありすぎて全く怖くなかった。遅くまで起きているお客さんの声が廊下に響いていても、少しもいやではない。この大きな古い空間でみんながゆっくりしているんだなあということが幸せに思えた。

仕事でプライベートで、無数の宿に泊まってきたけれど、ここまでいい感じの宿はなかなかないと思う。

 

虹

 

おばあちゃんの住んでいたという高田に行ったり、会津若松市内でいちばんおいしいと思うコーヒー屋さんに言ったり、漆を買ったり、寅さんロケで渥美清さんが来たという渋い食堂に行ったりしてから、那須のおじいちゃんのうちに帰った。

東京への帰り道で、那須のセブンイレブンで欲しかった特別製法のパイナップルを買ったり(この夏はきっとこればっかり食べると思う)、那須(厳密には大田原)でいちばん好きなコーヒー屋さんで帰り道用のテイクアウト水出しコーヒーを買った。

どんだけコーヒーが好きなんだ、我が家は。