日本人しか宿泊しないインドのホテル | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…


テーマ:
ドイツ・インドへの出張の旅から帰ってまいりました!


ニューデリーには、日本人用のホテルがあると知らされて、今回の出張ではそこに宿泊した。そのホテルは、DIA Park Premierという(http://www.diapark.jp/)。ホテルで働く人に聞いたところ、1年くらい前にできたそうだ。

外から観るだけだと、とくに何の変哲もないホテルだが、一歩入ると日本人だらけ。従業員を除けば、たぶん全員が日本人だと思う。従業員の一人に確かめたが、客は日本人しか居ない、と言っていた。

いろんなところに日本語での情報がある。「お風呂」という日本語で書かれたサインをみて、「ここまでやるか!」と思ってしまった。

そう、このホテルには日本式の大浴場がある。私は、基本的に公衆浴場はあまり好きではないのだけれど、しかし、インドのニューデリーに作られた日本式「お風呂」を経験しないわけにはいかない。

お風呂にいってみて改めて驚いたが、まったくの日本の大浴場なのであった。インドでここまでやる必要があるのかどうかはよくわからないけれど、日本人向けサービスに力が入っている象徴であることは間違いない。

家族連れ(小さな息子&娘といっしょ)で入っていた日本人のお父さんに、お湯につかりながら少し訊いてみた。その人は、インドの日系企業にお勤めで、もう3年半ほどニューデリーに住んでいる人だった。ホテルの2階にある日本食レストランが有名で、どちらかと言えばそちらを目当てに来たそうで、お風呂はついでだそうだ。

その人からの情報だが、日本人コミュニティーは現在約3千人ほどだそうだ。ワシントンDCに比べて、相当少ない(数分の1とか、1桁違うとか?)はずだが、それでこのような「お風呂」がビジネスとして成立しているのはどういうことなのだろう?!

お風呂からホコホコ状態になって出てきて、自分の部屋に戻るまでに相当汗をかいた。途上、おそらく、顔は湯気が出るほどに赤らんでいただろうと思う。普通のインドのホテルだったら、病気ではないかと思われたかもしれない(笑)。

時間は前後するが、お風呂に行く前にホテル1階のカフェで遅い昼食をとった。カフェのメニューは全部日本語。醤油ラーメンセットを食べた。私以外に居たお客も全員が日本人で、私の斜め前のテーブルに座っていた2人の日本人(たぶん日本からの出張者)が、ビールを飲んでいた。ビールを飲みながら、服のすそをばたばたやるので、見苦しいヤツやなあ、日本人はこれやから困る、みたいに思ったのだが、たぶん彼らは「風呂上りの一杯」を楽しんでいたのである。

私はお酒を呑まないのでそうはいかない。私の場合には、お風呂から部屋にもどってきて、MINI BARと書かれた小さな冷蔵庫からペプシ缶を取り出し、一気飲みをしてしまった。お風呂は宿泊代に含まれているが、ペプシ缶は別料金で、しかも市場相場より相当高いはずなので、この「お風呂」ビジネスモデルは、こんな風に間接的に結構な利益を生んでいるのかもしれない。

夕食には、日本食レストランに行ってみた。お風呂で聞いたうわさどおりに、すごいレベルでの「日本」がそこにあった。お客さんが来ると、働いている皆さんが、誰からでもなく「いらっしゃいませー」と大きな声を沸き上げる。お客さんが去る際には、それが「ありがとうございましたー」に変わるが、同じように大きな声が湧き上がる。まったく日本といっしょ。インドでは(というか、日本以外では)ありえない光景がそこにあった。働いているのは、皆さん、インド人だ。私が見える範囲では、日本人はどこにもいなかった。インド人が、その“日本の光景”をニューデリーで作っているのだ。

翌朝の朝食では、納豆、湯豆腐を食することができた。それも驚きだが、やはり一番の驚きは、働いている皆さんがすべてたいへん礼儀正しいこと。もちろん、日本基準で、ということである。挨拶を日本語でするだけでなく、その際、お辞儀をする。顔はインド人だが、身のこなしが日本人なのだ。




このホテルを見つけてきて予約をしてくれた、弊所インド店代表のインド人の話だと、このホテルの価格は“5つ星”レベルだそうだ。日本円で12,000円ほどだから、日本のホテルに比べたら高くはないので、日本人には普通に宿泊できる価格である。もちろん、インドは格差社会なので、普通の日本人には手がでないレベルの高級ホテルも逆にあり、それに比べたらだいぶ安い。

ともあれ、彼からすると、建物の格とか、ホテルの格とかから考えたら絶対に“5つ星”レベルの価格が設定できるホテルではないのだ。それが“5つ星”レベルの価格で営業されており、多数の日本人客が利用して繁盛しているように見える。それを知った彼は、自分が経営者の一人である弊所インド店の経営方針に何かピンとくるものがあったらしい。

その“ピン”がうまく機能することを期待したい。





実は、上で紹介したホテルを見つける前には、写真にあるホテルに宿泊しようとした。この写真は、上記インド店経営者が路上で偶然に見つけた看板を撮ったもの。

しかし、調べても、このホテルのウエブサイトを見つけられないし、電話番号もわからない。

結局、彼が自ら足を運んで、そのホテルを見つけてきてくれた。そのホテルはちゃんと実在した。

しかし、残念ながら、そこには私は宿泊できなかった。閉店していたとか、満室だったとかといった“普通”の理由でできなかったのではない。そのホテルは今では、インドで大成功した某著名日本自動車メーカーの社員のための専用宿泊施設になっていたのである!!

「そこまでやるか!」と、ここでも私は感心してしまった。

上のホテルといい、その自動車会社といい、成功している企業のインド・日本間を結びつけるための努力は半端ではない。おそらく、驚きを感じさせるくらいの徹底度の重要性は、インドと日本との間に限ったことではないのだろうと思う。今回のインドでの宿泊を通じて、私も、経営方針にピンとくるものをいただいたように思う。




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