電気という農作物 | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…


テーマ:
「発電する農家」でTPPに対抗
ソーラーシェアリングが農業を変える
日経ビジネスオンライン  村沢 義久  2013年4月18日

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130412/246560/?P=1

>今、「農業」の概念が根本から変わろうとしている。同じ土地で農作物とエネルギー(電気)を同時に生産する。それが当たり前のこととなりつつあるのだ。これにより、日本のエネルギーと食料の自給率向上が期待されるがそれだけではない。日本の農業史上最大規模の革命が起こる可能性も出てきたのである。

すばらしい!

しかし…

農水省が定めた農電併業の許可条件は以下の通りとのこと。

>(1)支柱の基礎部分について、一時転用許可の対象とする。一時転用許可期間は3年間(問題がない場合には再許可可能)
>(2)一時転用許可に当たり、周辺の営農上支障がないか等をチェック
>(3)一時転用の許可の条件として、年に1回の報告を義務付け、農産物生産等に支障が生じていないかをチェック


中途半端やなぁ~

いかにも、農水省の省益は決して失いませんよ、というようなルールだ。ま、日本の農業を“守る”ための現行法の規制の範囲内でやれるようにしようとしたら、こうなるしかない、ということなのだろうけれど。


これでは、何度も言うけど、中途半端やなぁ~
原発は問題多し、石油の輸入も問題多し、ということで、日本のエネルギー事情は逼迫しているのである。
悠長なことはやっていられない。ドーンといきましょうよ、ドーンとね。

食料も電力も、広義にはエネルギー源である。種を蒔き太陽の恵みから農作物を作るのも、太陽エネルギーからソーラーパネルで電気を作るのも、基本的には太陽エネルギーを形を変えて蓄える行為である。農場で太陽光から作られた電力を“農作物”のカテゴリーに入れることはできないのだろうか?!ソーラーパネルを植えて、電力という“農作物”を作り販売する行為は、農業である、という風に考えられないのだろうか?!

無理を承知で話を展開するが、農地にソーラーパネルを植えて作られる電力が“農作物”なのであれば、ソーラーパネルの作付け行為は「農地転用」ではない。「農産物の2割以上の減収や品質の著しい劣化が起こらないこと」みたいな、形式だけで無意味な条件付けも不要になる。「ソーラーシェアリング」「農電併業」などといった、ほとんど無意味の概念を導入するのではなく、「魔法のカギは『光飽和点』」などといったオタメゴカシの理屈をコネることなく、シンプルに行こう!農地にソーラーパネルを植えて“農作物”としての電気を作り販売する行為は「農業」である、としようではないか!

「パネルの下では雑草が茂っている。ここにミントなどを植えて育てる」という写真が上記記事の3ページ目にあるが、これを本気でやる農家は無いと思う。実際に農業をやったことがない人の考えたプランであろうから、正面きって批判するのではなく、それを前提にみればよいのかもしれないけれども、こんなやりにくいところで農作業をする気にはなれません!おそらく、実際には、ミントを植えて農業をやっていることにし、収穫はせず、売電経由の収入だけを得るのが、「ソーラーシェアリング」「農電併業」の実態となると思われる。そんな併業は、やめ、やめ!

農地で太陽の光を浴びて育つ電力を作り売る業務が農業とみなされたら、これは日本の農業を根本から変えることになる。既得権益を得続けるために屁理屈をこねて赤字を垂れ流す農業からおさらばできる。

旧来の農業を守って石油を輸入するのと、旧来の農作物に代え発電をして石油の輸入を減らすのと、どちらが正しいか?当然、後者だろう。高齢化が進み滅びゆく旧来の農業を守って石油輸入量を急速に増大させ、貿易収支が赤字化している今の日本を救うのは、発電農業ではないだろうか。

>土地を100%太陽光発電に使用した場合だが、地上での日射量を確保するためパネルを通常の半分の密度で設置すると90万円、3分の1なら60万円である。いずれにしても、農産物からの収入の数倍から十数倍になるのだからインパクトは極めて大きい。

すばらしい!


>耕作放棄地も開放せよ!

そうあるべきだ。日本は、石油の輸入を少しでも減らせる方向にいかないといけない。耕作放棄地こそ、発電農業に最も適した農地である。もともと農作物を作っていないのだから、いくら利用しても農業生産量は減らない。


>日本の全耕作地面積は約450万ヘクタールと言われている。仮に、その全部に太陽光パネルを敷きつめれば、23億kWの発電能力が得られ、年間発電量は2.3兆kWhにもなる。実に、現在の日本の総電力需要の2.3倍の量だ。

すばらしい!


農地にソーラーパネルを設置することを農作業とし、太陽の恵みを得て作られる電力を農作物とし、それらを業として行うことを農業と考えることで、一挙に日本の農業を改革し、日本の農業を日本のお荷物から日本の救世主に変えようではないか!



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