特許審査ハイウエー4 | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…


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 TKMAXさん、こんにちは。コメントをありがとうございました。

 私のみるところでは、この特許審査ハイウエープランは、実体としては、今まであるものから一歩も前に進んでいないとしか思えません。
 それでも、これに意味があると日本国特許庁が主張できる根拠は、「世界特許システム構築に向けた動き」の一環として位置づけられている点にのみあり、それ以外には何もない、ということではないかと思います。



 まず、審査スピードを上げるという意味での特許審査ハイウエープランは、特に新しいものをもたらさないのでは。
 日本で第1国出願し、米国に優先権を主張して出願した場合には、審査のスピードがぜんぜん異なりますから、この特許審査ハイウエープランは実質的になんの効果もないのでは。
 米国で第1国出願して、日本に優先権を主張して出願した場合には、早期審査制度が使えることに既になっています。

>たしか大企業の場合、早期審査を利用できなかったと思います。
 企業サイズ条件と外国関連出願条件とはORの関係で条件になっています。米国企業が米国出願を先にしているのであれば、企業サイズに関係なく早期審査を利用できます。
 なお、実際に、どの程度の米国企業が日本の早期審査を利用しているのか知りませんけれども、ほとんどないのが現実では?アジアで中国の注目度があがった結果、それだけの手間(費用)をかけるだけの価値が既に日本特許にはなくなっているのでは。

 次に、審査の重複を防ぐという意味での特許審査ハイウエープランを考えた場合には、PCTの制度がすでに達成した内容を越えるものではありません。したがって、
>余談ですが、特許庁資料には、PCT出願を除くと書いてあったりします。
というようなことになるしかない。



 日本側が考えている「世界特許システム」は、世界で効力を有する特許権を世界共通の特許法に基づいて1度の審査で作れるシステムみたいなものでしょう。いかにも「平和」な日本ならではの発想で、他の3極(米国、EU、中国)ではまったく相手にしてもらえない理想郷プランだとしか私には思えませんけれども、日本では結構マジですね。

 たぶん、この特許審査ハイウエープランは、気持ちとして「世界特許システム構築に向けた動き」の線上に乗っているということを意識して初めて意味が出てくる状況だと思います。
 はっきり言って、世界に対して「かっこ悪い」ですね。日本の常識が世界で通用しない良い例だと思います。

 私としては、是非、韓日特許審査ハイウエープランだけを深めていっていただきたいです。「韓日共同特許システム構築に向けた動き」の一環として。
 こちらは、「実」のある変化になる可能性があります。そういうことは日本のお役人はしないんだ、という斜に構えた見方もあるかと思いますけれども…

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