昨日は友人たちと、Billsなるれすとらんとへ行ってきた。

何やらこのBillsというれすとらんとは、日本にもいくつか出店しているらしく、しかも一時期話題になった有名店らしい。世界一のスクランブルエッグが食えるとか食えないとか言うのである。

ハイドパーク横手を歩き、オックスフォードストリートを行き、クラウンストリートへ入る。しばらく行くと、なかなかおしゃれな、こじんまりとしたお店が並んでいる。ちょっと中をのぞいて見たくなる。
あいにくの雨だったが、さほどしないでBillsに到着した。
木の色とホワイトが対比的な、おしゃれなアットホームのれすとらんとだった。

予想外にゴツイ黒人さんのウェイターがやってきて、オーダーを取る。
私は無論、スクランブルエッグを注文した。なんせ世界一なのだ。しかもここ、シドニーのダーリンハーストが端緒らしい。他に何を食えというのか。

スクランブルエッグが運ばれてきた。パンふた切れがついている。まあ、おしゃれには違いない。違いないが、別に私はおしゃれには興味がない。おしゃれ料が一体いくら含まれているのか知らんが、13.5㌦だったと記憶している。

パンはかりっとしてうまかった。
卵は対照的に、ふんわりだ。スクランブルエッグ全体がひとつの卵の塊をなし、卵と卵の境界というものが分からぬくらいになめらかであったと記しておく。

その後は雨の中、よく歩き、よく迷い、疲れ果て、バルメイン? とやらのオーガニック食品スーパーへ行き、バスでシティに帰った。

曇天のシドニーというものは、眺めているだけならきれいだ。私は灰色のスクランブルエッグのような雲が、林立するビル群に覆いかぶさっている姿を見るのが好きである。I LOVE 曇天なのである。ちなみにマッペンではマッペン天丼を食う。

まだまだ知らないことが、オーストラリアには山ほどある。無論日本にも無数にある。
雨の日に歩かなければできない発見もあるのである。

そう思えば、雨の中歩いたことも、良いではないかと思う。