しかし全然使わないものもある。
例えばチャッカマンはなぜか日本人の絶対必需品とでも言い出さん勢いでを勧められ、渋々持っていったのだが、結局4年間の単身生活で一度も使ったことがない。両親が一体どういう場面で使うことを想定して持たせたのかも分からない。

テーブルクロス用の布なんてものも使わず仕舞いだ。部屋に誰を呼ぶわけでもあるまい。冬に掛け布団にするにしてもあまりに無力である。

あるいは重たい辞書を押し付けてくる。現代には電子辞書という利器が存在するのだと私が主張しても、彼らは重さ2キロを超える漢和辞典が必要だと言って譲らない。これは嫌がらせレベルである。

さてここまでの話はすっかり忘れていただいて結構なので、単身引越しについて話を移そう。

<a href="http://100yen-hikkoshi.com/" target="_blank">単身引越し</a>

いろいろ大変な引越しだが、それが100円で出来るサービスがあるらしい。
驚くなかれ、0の付け忘れではない。本気で100円なのである。

驚かなかった諸氏がご予想の通り、実際は引越し以外のところで若干の費用がかかる。
NTTインターネットへの新規加入である。
そんなもんである。

何か大事なものを喪失した気分だ。
私はもう、筆を置きたい。