忘れ去られた画家 横山崋山 | よしこ眼科クリニックのブログ

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今年もあと2週間となりました。

やり残していることないかな〜と考えていましたら、ありました。

ブログに書き忘れていたことが…私は眼科医ですが、趣味のひとつに美術館巡りがあります。

今年、感動した美術展のひとつがこちらウインク

東京駅にある美術館

その名も「東京ステーションギャラリー」で

9月22日から11月11日まで開催された


横山崋山展


横山崋山の生年は1781年または1784年といわれています。京都に生まれ江戸後期に活躍した絵師です。

当時 御用絵師として知られた狩野派や琳派に属さなかったために、あまり知られていない絵師です。

しかし山水、人物、花鳥と幅広い才能をもち、画題によって作風を使い分け多彩な作品を描いています。

欧米の美術館やコレクターの収蔵品が多く、ボストン美術館に13点、大英博物館に6点の作品が所蔵されています。

蕣花猫図  部分  泉涌寺蔵

蕣花とはアサガオのこと

柔らかな猫の体が上手く表現されていますね〜。

伸びていくアサガオが左下から右上に配置されている構図も素晴らしい!



花見図 部分  個人蔵

桜の木の下で、酒盛りをしている男女  楽しそうですね〜。桜はすっかり脇役になっています。

女性の線が綺麗で美人画ともいえる出来です。

さて崋山の代表作は 祇園祭礼図巻  個人蔵

全長30メートルもある祇園祭の一部始終を描いた絵巻物です。

宵山から山鉾巡行、辻回しも描かれています。現代では見ることの出来ない「祇園ねりもの」も描かれており貴重な資料ともいえます。
「祇園ねりもの」とは夕闇の中で芸妓さん達が仮装をして花街を練り歩く行事です。





「祇園ねりもの」の部分はこのブログには載せられませんでした。写真がなくて…

崋山のもうひとつの代表作は 紅花図屏風です。

六曲一双の大画面に紅花の種まきから収穫、加工、出荷までを描いています。

京都の紅花問屋が祇園祭りの行事である屏風祭りに出展するために描かせたらしいです。






花餅の大きさが、右隻は大きく左隻は小さく描かれており地域差といわれております。
埼玉県上尾市付近では日照時間が長いため乾燥が早いので大きな花餅、宮城県大河原町付近では日照時間か短いため小さな花餅だったらしいです。
花餅の大小の比較はこのブログではできません。
写真がなくって…

現在は山形県美術館の所蔵となっています。
山形県は紅花の産地であり、今でも紅花染めが受け継がれていますので、紅花の地元に保管されているのですね。

東京展は大変な盛況で終了しました…がなんと!

2019年4月20日から6月23日まで宮城県美術館で

2019年7月2日から8月17日まで京都文化博物館で開催されることになりました爆笑

お近くの方はぜひ横山崋山の世界に触れてくださいね〜!

「祇園ねりもの」と花餅の大小の比較にもご注目くださーいおねがい


よしこ眼科クリニックは、12月26日水曜日が今年の診療最終日となり、新年は1月5日土曜日から開始となります。

よろしくお願いいたします照れ