よみうりランドに3月23日(月)オープンした、新感覚フラワーパーク(※)「HANA・BIYORI(はなびより)」に行ってきました。遊園地端にあった公園エリア「聖地公園(せいちこうえん)」を植物園に改装しており、メイン施設である「温室」及び花畑など屋外にも観覧スポットがあり、そして従来より安置されていた「貴重な文化財」(後述)も引き続き見る事ができます。

※発表時は「エンタメ植物園」というキャッチコピーでしたが、現在は「新感覚フラワーパーク」となっておりこちらが正式なコピーみたいです。

当初は3月14日(土)オープン予定でしたが新型コロナウイルスによる営業自粛等で、最終的に3月23日(月)に延期されました。
 


○入園口
「HANA・BIYORI」の入口は遊園地とは異なり、京王よみうりランド駅寄りの方になります。遊園地からだと徒歩10分程度は離れているのでご注意を。京王よみうりランド駅から、無料のシャトルバスが出ています。

※かつて「よみうりランド遊園地」の入園口は、1999年3月に今の入園口「スカイゲート」ができるまでこの場所にあり、聖地公園を通って遊園地エリアに行く構成でした。


なお、「HANA・BIYORI」におきましても新型コロナウイルスを始めとした感染症対策として、入場前お客様への検温の実施、各所の消毒等の対策を実施していました。後述の「温室」においてはマッピングショー時は入館者数を制限、床のマークに沿って間隔をあけて観覧するようになっています。

 

入園口を進むと、このようお花畑が見えてきます。左側を進むとメイン施設の「温室」で、右に進むと文化財エリア「聖なる森」に(後述)。


メイン施設の温室「HANA・BIYORI館」。周辺は「セコイアの庭」として、芝生の上に植物が揃えられています。

 

 

○温室「HANA・BIYORI館」
温室の内部。上には300鉢を超えるフラワーシャンデリア、壁にもお花が植えられています。奥に見えるのは、館内のシンボルツリーとして樹齢推定400年を超える大樹「パラボラッチョ」。

 

 

温室内では1日4~5回、プロジェクションマッピングショー「花とデジタルのアートショー」が披露されます。上記のパラボラッチョの後ろに幕が下ろされて館内を2つに分け、半分のエリアでショーが行われる構成。

 

映像は正面、左右の壁、天井及び床と5面に渡って投影。アバターのような幻想的な空間になったり、満開の桜が咲くなか鳥が戯れたり、レーザーが飛び交い、最後は花火が上がったり…といろいろなシーンが繰り広げられます。非常にスケールが大きく、動画や写真等では迫力が伝わりにくいので、是非実際に見ることをおすすめします。

 

最後のシーンは観覧者をリアルタイムで画像認識して感情を読み取り、それによってエンディングが変わるという日本初のマルチエンディング型を採用しています。(驚きの顔の方が多ければ最終シーンが「驚き・感動Ver」に、喜んでいる顔が多ければ「喜びVer」みたいな感じらしい。)

 

 

温室内にはお土産ショップ「おみやげびより」も併設。可愛いコツメカワウソのぬいぐるみがたくさんあります。


そしてパラボラッチョの奥に、国内の植物園では初出店となる「スターバックス」があります。店内には鮮やかな海水魚が泳ぐ長さ8mの水槽のアクアリウム、そして木々が満載のテーブル席がある、日本一「インスタ映え」するスターバックスではないでしょうか?ここでコーヒー飲みながらゆったり寛ぐのも良いです。

 

 

温室を出て、再び屋外の見所を。入口とは反対側(スターバックス側)の「四季の庭」というさらに規模の大きなお花畑があります。

 

 

温室脇側には、「コツメカワウソ」のパフォーマンスステージも開催。えさやり体験や飼育スタッフによる生態解説など。

 


○文化財エリア「聖なる森」

前述のようこの「HANA・BIYORI」は聖地公園を改装して作られたものですが、この「聖地公園」自体歴史がかなり古く、1964年よみうりランドが開園した当初からあるエリアで、設置されている物も読売新聞社 社主「正力松太郎」氏を通じて寄贈された、由緒正しき貴重な文化財となっています。

※読売新聞社とよみうりランド社は、簡単に言えば創始者が血縁関係という兄弟会社になります。


上記の入園口に入り、(左に行くと温室)右側を進むと、京都御所に由来があるという「聖門(ひじりもん)」が見えます。

 

階段を上っていくと、神社のような建物が見え、中に安置されているのが「妙見菩薩像」妙見菩薩とは、北極星または北斗七星を神格化した仏教の天部の1つであるようで、日本で唯一「国の重要文化財」に指定されている妙見菩薩像とのことです。

 

妙見菩薩像としては特異な姿(仏像の特徴であるインド式の服装に日本式の髪型が合わさっている)であることから、専門書やテレビ等でも「ミステリーな仏像」として紹介されたことがあります。現地にある解説文によると「美術史上、極めて貴重な作品である」とのこと。

 

 

その横、高台にあるのが「釈迦如来殿(しゃかにょらいでん)」、別名「パコダ」とも呼ばれる仏教式の建物で、ここには「釈迦」のお骨「仏舎利(ぶっしゃり)」と髪の毛「聖髪」が納められています。

 

これこそ偽物とかではなく由緒正しきもので、上記の「正力松太郎」氏を通じてパキンスタンの国宝を政府から譲り受けたものとのこと。当時新聞やテレビ等でも大体的に紹介された国際的ニュースになったようです。

自分も興味本位で昔の新聞を調べてみましたが、確かに当時(1963年~1964年)の新聞に記事がありました。

ただし、上記のよう仏舎利・聖髪が納められた容器をガラスケース越しに見れるのみで、残念ながら仏舎利・聖髪自体を見ることはできません。

 

○遊園地とのセット割引

ホームページ等には案内がないようですが、11時より遊園地側の桜並木上、バーベキューパーク「JU-JU」にある連絡口(従来の遊園地と聖地公園の連絡口と同じ)から「HANA・BIYORI」へ連絡することができ、入場料もそれぞれ(遊園地→HANA・BIYORI、HANA・BIYORI→遊園地どちらの場合も)通常価格より(大人料金)300円安くなります

 


○まとめ

有料の植物園としては規模が小さく、屋外及び屋内温室内ともお花の展示が少ない、イベントも少ないので(通常)1,200円の料金に見合っているかと言われると微妙な感じはしますが、広々とした空間でのんびり寛ぐことはできるので深く考えず軽い気持ちで行けば楽しめると思います。特に今の時期(春)は場内の桜が見頃なのでお勧めです。

3月23日の時点では7~8分咲き程度という感じ。なお、よみうりランドは標高が高いため都内より3~4日程、開花状況が遅れる傾向にある。

 

 

メインである温室のプロジェクションマッピングショーは上映回数が限られており、これを見ないと魅力が半減してしまうので見逃さないように。大体2時間に1回程度ですが、上映中は途中入場不可、上記のよう現在「新型コロナウイルス感染症対策」で入場制限も行っているため、時間に余裕をもって行くことをお勧めします。

足元の丸印に立って鑑賞するよう案内される。

 

また、細かい点としてよみうりランド遊園地は「再入園可能」ですが、HANA・BIYORIは「再入場不可」なので、そこも注意した方がよさそうです。