今年2019年もUSJ「ハロウィーン・ホラーナイト」が始まりました。今回は10つのコンテンツのうち5つが新規となり、新鮮な気持ちでホラーナイトを楽しめる!と思うかもしれませんが、深読みしていくとそうでもない気も…。

期間は9月7日(土)~11月4日(日)で、今年も前日9月6日(金)にはJCBの貸切イベントが実施されます。

「ホラーナイト」公式サイト (大人ハロウィーン)

 

 

 

〇2019年「ストーリート・ソンビ」

 

今年の「ストリート・ゾンビ」は2014年以来となる明確なバックストーリーがあり、今年も上のメインビジュアルにあるようなインパクト大のモンスターみたいなゾンビが登場。ただし、実際は昨年とほぼ同じ形態で、登場するゾンビの種類が一部差し替えになる形です。 

ストリート・ゾンビ及び下記の「ゾンビ・デ・ダンス」について、詳細はこちらを。

 

ゾンビ達による、ゲスト参加型のダンス・パフォーマンス「ソンビ・デ・ダンス」も実施。

 

今年はなんと、EXILE「NAOTO」と「山下健二郎」(三代目 J SOUL BROTHERS) が「ゾンビ・デ・ダンス」のアンバサダーに就任、タイアップとして楽曲「Rat-tat-tat(ラタタ)ダンス」が使われます。

 

 

また、今回は後述の「ホテル・アルバート」とあわせて、今年も「大人ハロウィーン」のコンテンツが登場し、ストリート・ゾンビの発展として下記の演出が行われます。

 

・「大人ハロウィーン・エリア ~呪われた薔薇園~」

 

「センターパーク」(ハリウッドドリーム・ザ・ライドの螺旋ループがある所)が、ゴシック的なホラー装飾に。不気味な男、死神、朽ち果てたメイドなどのアクターが登場します。

 

公式にフォトジェニックとある通り、造形演出が凝っており、海外のユニバーサルスタジオ・パーク並の没入感があります。

 

 

・「パークサイド・グリル ~呪われた薔薇の宴~」

※ホラーナイト初日9月7日(土)からではなく9月8日(日)正式スタートです!

レストラン「パークサイド・グリル」が、ゴシックホラーな装飾がされたホラースタイルに。さらにアクター演じる「女主人」によるちょっとした演出もあるようです。メニューはコース料理で1人4,000円。

 

〇2019年新ホラーメイズ

・「バイオハザード・ザ・エクストリーム」

 

2013年~2015年の3年間実施していた「バイオハザード」のホラー・メイズが4年ぶりに復活。ただし、今回は以前のよう銃を持って進むタイプではなく基本はウォークスルータイプ、最後1ヶ所だけ銃を持って撃つシーンがあります。「レオン」ルートと「クレア」ルートの2コースあり、それぞれのコースではアクター演じるゲームのキャラクターが見られます。

→詳しくはこちら

 


・「Area 51 ~未確認物体との遭遇~」

 

未確認物体(宇宙人、エイリアン)の襲撃をテーマにしたホラー・メイズ。バックドラフトで実施されることから何となく想像できると思いますが、2017年と2018年に実施された「ザ・サバイバル(デッドマンズ・フォレスト)」のテーマをゾンビ(モンスター)からエイリアンに変更したような内容です。

→詳しくはこちら

 

 

・「スペースファンタジー・ザ・ライド ~ブラックホール~」

 

こちらも2014年以来、3年ぶりとなる同アトラクションのホラーバージョン。これまでホラー(ノンジャンル)、貞子のバージョンがありましたが、ホームページの説明を読むと今回は「ブラックホール」という現実的(?)なテーマ、と思いきや実際は「ゾンビを駆逐するためのブラックホール研究所」というホラー要素が取り入れられています。

 

上記のテーマに合わせ、プレショーや待ち列の造形が研究所風に変更。コース本編は本当に何も明かりがない暗闇になっていて、車両スピーカーからの音声が変わっているだけです。

このアトラクションはストリート・ゾンビ全般のストーリーとリンクしているようで、実はこの施設はストリート・ゾンビに出てくる「ドクターカオス」によるもので、乗車した者を囮にブラックホールの先にある暗黒世界からモンスターをおびき寄せるためで・・・?

 

 

〇例年から続投されるコンテンツ

「ホテル・アルバート2 ~レクイエム~」 (2年目)

 昨年2018年大変な話題となった「ホテル・アルバート」が今年も登場。主な概要は昨年と同じですがストーリー的には続編で、内容はブラッシュアップされているとのこと。

なお、チケットについては昨年は体験した方の口コミ等から爆発的に話題・人気でチケット入手困難になったという感じでしたが、今年は最初から話題で9月6日ホラーナイト開始前で既に9月分の全日完売、以降も土日祝はほぼ完売という凄まじい人気になっています。

 

・「ブラッド・レジェンド」 (2年目)

 内容は昨年と変わらず。

 

「カルト・オブ・チャッキー ~チャッキーの狂気病棟~」  (3年目)

 大筋は例年と同じですが、一部アクターの追加や脅かし方の変更等のアップデートあり。最後の演出もアクターの装飾が変わっています。


・「貞子 ~呪われたアトラクション~(ターミネーター2:3D)」 (7年目!)

 こちらも内容は例年と同じとのこと。

 

なお、昨年2018年の新コンテンツであった「インシディアス」「サイレンス・イン・ザ・ゴーストシップ」は今年続投されず、1年限りのコンテンツでした。

 


〇今年は「VIPツアー」も登場。
2013年を最後に廃止されていた「VIPツアー」が復活(公式サイト)。ホテル・アルバートを含む各新コンテンツのツアー or 優先案内、ツアー限定の参加記念品もついた最強の優先ツアーです。ただし、お値段は3万円~3万5千円(パークチケット別)、ホテルアルバート5,480円を含んでいるとしても、かなり割高と言わざるを得ません。果たしてそれに見合ったVIP体験なのか…?


〇所感

本年のホラーナイトは、結局「バイオハザード」とストリート・ゾンビでの新登場ゾンビ以外は大きく「新しい」と感じるものがなく(※)、マンネリ化が否めないと思います。蘇る伝説のモンスターの造形や大人ハロウィン「呪われた薔薇園」は本場ハリウッド並のクオリティなので、この辺がよりピックアップできたらなぁと個人的には思います。

 

でも日本のホラーナイトって海外と違ってゾンビの脅かしでキャーキャーワーワー騒ぐことやゾンビ・デ・ダンスでバカ騒ぎすることが好まれるんですよね。昨年も当初は海外寄りの演出にシフトしましたが不評だったからか1週間くらいで例年と同じようになりましたし…。