今年の「怨霊座敷」の夏特別バージョン。昨年は「超・怨霊座敷」とタイトルに形容詞(?)がついただけで内容も通常版のアップデートという感じでしたが、今年は「怨み針の女」と完全に違うタイトル、そして造形や演出も半分以上新しいものに差し替えられています。なんと「四つん這いになって進まなくてはならない」所も・・・。

 

今回も~16時「ノーマルVer」、17時~「ハードVer」の2タイプに分けて開催。

アトラクション公式サイト

 

今回の広告は「新聞」風です。

 

向かい側にある自販機のラッピングも一新。

 


〇ストーリー
詳細なストーリーは上記の公式サイトにて。簡潔に言うと、

・昔、この家に住んでいた女性「夜雨子(ようこ)」は、夫とその浮気相手の嫌がらせによって、病に倒れ亡くなり、家の床下に埋められた。その嫌がらせとは、夜雨子の顔写真に無数の針を刺すという陰湿なものだった。

・その後、別の夫婦がこの家に引っ越してきた。しかし、家に染み付いていた夜雨子の怨念が妻にとりつき、妻は夫の顔に大量の針を刺し、襲い掛かった。

・夜雨子の怨念を解く方法、それは枕の下に隠された「夜雨子の顔写真」を探してくること。顔に無数の針穴のある、怨みのこもった写真を…。

 ストーリーとしては通常版の「怨霊座敷」に出てくる怨霊が夜雨子で、今回はその後引っ越してきてきた夫婦(妻は夜雨子にとりつかれたいる)に起こっている怪奇現象がテーマなので、「怨霊座敷の続編」と言える内容です。ただし、夜雨子が亡くなった経緯が通常の怨霊座敷のと違うので、パラレルワールド的な位置付けなのかも。

 

〇内容(ハードVer) ※ネタバレ注意

・最初の「写真を撮る所」→「ストーリーを聞く部屋」→「玄関」の部分は通常版と同じです。当然聞こえてくるストーリーは違いますが。

 

・玄関を通って次の部屋、通常版では夜雨子が病に伏せている部屋から造形が変わっています。部屋に障子があり、その奥では妻が針仕事をしている。次の部屋にも障子があり、そこでは妻は人形に針を指している。その次の部屋の障子の奥には、妻は夫に針を指している。

その妻の背中には、夜雨子がいて「針を刺せ、針を刺せ」と呟いています。そう、妻は夜雨子にとり憑かれている様を表しているのです・・・。

 

 

・中盤以降、夜雨子が床下から這い上がってくる部分は完全に新規の仕掛け。ただし、プロジェクターの映像・音声は通常版のままなため、今回の仕掛けとはズレている。 その次の「写真がたくさんある部屋」(最初の部屋で撮った写真が使われている)もありますが、ここも脅かしがアップデートされています。 →通常版で夜雨子が座っている部分が壁になり、そこから人形が飛び出してくる。

 

・中庭の先、通常版「布団が敷かれた部屋」が変わって、なんと「押入れ」が出来ていて、押入れの下を四つん這いになって進みます。17時からのハードVerでは、ここに最強レベルの脅かしが用意されている・・・。 →四つん這いになって進む通路の天井にアクターがいて、お客さんの動きに合わせて音を出す、そして四つん這いの出口で脅かし、普通に腰を抜かすと思います。

なお、この演出ができるアクターが少ないのかハードVerの時間帯でも「アクターが不在」の事が多いようで、この仕掛けを体験したことない方もちらほらいるみたい…。

 

・その先は通常版では使われていない部屋(昨年の超・怨霊座敷で使われてました)で、布団によって細い道が作られているので一列で進みます。布団合間に生首があるなど恐ろしい所ですが、ハードVerではさらに(アクターの追加)・・・?

 

・そこを抜けると、メインミッションである「枕の下から写真を取る部屋」です。写真を取ると・・・?

 

・その先の雪見障子からはほぼ通常版と同じ、ただし蜘蛛の巣など造形演出が増えています。

 

・出口では、持ってきた写真を祭壇?の上に置きますが、ここで写真を置いた時に最後の脅かし!はなく、置いた後に?

祭壇の障子を閉めると、突然手と顔がでてきます。昨年と同様何もないと思わせといての強烈な脅かしです。なお、この仕掛けは技術的に難しいものらしく、最後の最後まで調整に追われていたとか。

例年出口での最後の仕掛けはハードVerのみ用意されていますが、今年はノーマルVerにもあるようです。

 

〇感想

 今回は脅かしのアップデートのみならず造形・演出もガラリと変えているので、新鮮な気持ちで楽しめます。また演出もこれまでになかったタイプのものが多いため、マンネリしている感じは薄いかと。今回の(非公式な)メインはなんと言っても「四つん這いで進む押入れ」です。勇気のある方は是非先頭で進みましょう。