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富士急ハイランドに突然新アトラクションが発表、同園としては珍しい(※恐らく1995年より前にあった「恐怖のスリラー館」以来?)のホラーライドです。

3月20日までホームページやリリース等でも未発表で、現地の工事中の様子や看板等でアトラクション名や概要が判明した他、3月20日よりクラブフジ@会員向けメールマガジンで詳細が発表、そして21日(木)にホームページにも掲載され、3月23日(土)オープンと発表されました。(21日と22日の午前中、メルマガ会員向けにプレオープン。22日は午後一般向けのプレオープンもやったらしい。)

先日4月27日、遅れながら体験してきたので内容や感想等を追記して記載します。
 

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※上記↑のポスターは、よ~く見ると廃坑入口に目みたいのがあり、心霊写真っぽく見える…。

 

○場所

アトラクションがあるのは「エヴァンゲリオン・ワールド」の隣。正確には同施設を2019年1月~2月の間休止し、半分ほど縮小した上でそのスペースにオープンしました。

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「エヴァンゲリオン・ワールド」は、ショップ側に入口があります。
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このよう内部は半分になっていて、奥は行き止まりで引き返す形に。なお、無限廃坑とエヴァンゲリオン・ワールドの間は天井が完全に仕切られていない(建築法的にできない?)ので、ライド走行音やお客の悲鳴等は筒抜けです。なので初号機プロジェクション・マッピングの音声も、入口で渡される無線式ヘッドホンをつけて聞くようになっている。
 

○アトラクション待ち列

建物の外装が非常に凝っています。内装を含む本アトラクションの企画は、2018年の「戦慄迷宮 収容病棟編」のリニューアルも担当している株式会社アルスという企業とのことです。
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待ち列の内部も凄い質感。

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○ストーリー

ライドの乗車前に映像によるプレショーがあります。これの内容をしっかり把握することで、よりアトラクション本編を楽しめます。内容をざっくりまとめると、

舞台は富士急ハイランド内に長い間封印されていた「廃坑」。元は(山梨県に縁のある)「武田信玄」の埋蔵金が眠っており、それの発掘を目的に作られた炭坑であった。だが、坑夫達はたまに発掘される埋蔵金を奪い合い、時には殺人にまで発展した。それ故ここは「裏切り」と「殺し合い」の歴史とも言われる。


廃坑になった今、ここには争いで殺された坑夫達、そして埋蔵金を守っている「武田信玄」の亡霊が棲みついているという。そんな背景を知ってても、まだ残されているという埋蔵金を狙って、忍び込む者があとを絶たない。そう、お前達のように・・・。

 

○本編について(ネタバレ)

アトラクションでは、まずライドに乗るとヘッドホンがあるのでそれを着け、そして「両腕を押さえつける」形の安全ベルトを着けます。これが「乗客を拘束する」演出になります。

ライドがスタートすると、ヘッドホンから「さぁ、お宝を見つけに行こうぜ!」という同行者(※プレショーに出てくる坑夫と思われます)の声と共に、廃坑内を進んで行きます。進んでいくと、坑夫達が殺し合いをしている様子や女のすすり泣きなどが聞こえてくる。ヘッドホンは無線で音声が流れるため、その合間は無音になる部分があります。そこが確かに怖い。

中盤になると、上下にぐにゃぐにゃする道や、布や髪の毛?が垂れ下がっている通路(当然顔に触れる)があり、そして一瞬ライドが止まり「ここから先はヤバい奴がいる…」と警告があったり…。とにかく不規則な動きが、心理的な不安を生みます。

後半は左右に甲冑がある通路を進み、埋蔵金を守る武者(武田信玄?)が襲い掛かり、最初の同行者は逃げ惑うがやられてしまう。そして「次は・・・お前だ!」と刀で切られる音がし、同時に床がガタンと傾きます。それが終わると出口です。


このアトラクションはオープン以来細かく内容が変わっているようで、当初は「(機械で)肩を叩かれる」という仕掛けや「臭い」の演出もあったようですがやがて無くなり、後述のよう稼働後期には内部がかなり明るくなるなどの変化がありました。

ヘッドホンから聞こえるストーリーや脅かしの演出は確かに大した内容じゃないですが、とにかくあの雰囲気が怖かったです。静か~に走行するなか、次は何が起こるのか冷や冷やする感覚もスリルありました。
 
このアトラクションは「怖かった、面白かった」という人と「怖くないつまらない」という人と、極端に感想が分かれます。確かにわざわざ長時間待って乗るものじゃないなとは思いましたが、自分はかなり怖く、面白く感じました。

 

○待ち時間

ライドは1台2人までで効率も良くないため、慢性的に長時間の待ち時間が発生しているみたいです。春休みでは60~80分待ち、平日でも4大コースターが40分待ち以下だったのに無限廃坑は「50分待ち」だったこともあるぐらい。

なので、朝オープン開始(10時からが多い)ちょっと前に行って並ぶか、休日では夜閉園間際に空くことがあるみたいなので、タイミングを見計らって利用するのが良いかと。前述のよう、長時間待ってまで体験する価値のあるアトラクションではないと思うので・・・。
 
〇2021年5月9日(月)営業終了
2022年夏オープン予定の新規大型コースター建設に伴い、本アトラクションが2021年5月9日で終了することが発表されました。(同じ建物の「エヴァンゲリオン・ワールド」も終了し、隣の「トンデミーナ」も園内移設されるため、ここ一帯が新コースター建設エリアになると思われます。)

終了直前、2021年5月2日に乗り納めに行きました。2019年4月の時は上記のよう、真っ暗で殆ど周りが見えないような空間でしたが、今回乗ったらかなり明るくなっており、造形物がはっきり見える中を進むので(ヘッドホンから聞こえてくる音声やライドの動き等は全く同じものの)だいぶ印象が異なるものになっていました。甲冑の武者が並ぶ通路など明るい方が怖い所が多いですが、同時に広い部屋に造形物がポツンと置かれているだけなど雑な部分も見えてしまう事に・・・。

また終了間際イベントとして、4月29日より廃坑内に(オープン当初僅かな期間だけ登場した)アクター演じる「鎧の亡霊」が登場するとされましたが、「出なかった」と報告する方が殆ど(自分の時も絶対いなかった)。5月5日に行った方は”出た”そうです。期待したような内容ではなかったとか・・・?