きよの漫画考察日記1229 ベルセルク第21巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

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お月様

さてキャスカの火炙りを阻止されたモズグス様、第2形態へと変身!
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いいフォルムです。変身後のフォルムのカッコ良さなら使徒の中でも一番かもしれません。ただ残念なことはモズグス様は使徒ではなく使徒もどきなんですよね…

そんなモズグス様、この一言。
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このセリフの元ネタが分かる人は40代以上でしょうね。1973年の作品ですが「剛力招来!」の掛け声と共に、主人公がこれに変身する特撮ヒーロー物があったんですよ。
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サナギマン!
悪の手先だと勘違いしないでください、これでも正義の味方です(笑)今の子供たち100人中100人が好きにならないであろうフォルムですが、これでも主人公なんです。
そんなサナギマン、史上最弱の変身ヒーローです。何の特殊能力も無く、毎回敵の雑魚に袋叩きにされるという驚愕のスーパーヒーローです。がしかし、このサナギマンの状態でエネルギーが溜まると今度は「超力招来!」の掛け声と共にこっちに変身するんです。
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イナズマン!
つまりイナズマンは特撮ヒーローの中でも特殊な「2段変身」というものを行うヒーローなんですよ。発想が斬新ですよねぇ…

さてキャスカが死ねば何千何万もの信者の命が助かると諭すモズグス様、もちろんガッツはそんなの突っぱねます。
ガッツ「ふざけんじゃ…ねェ…祈ってるだけだろうが。これだけ雁首並べて、自分のケツに火がついてる時に拝んでるだけだろ、こいつら。」
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信仰というものが人間にとって本質的に不可欠なものだとは思いませんが、人類の大半が何らかの神を信仰している事実からすれば、信仰というものの有益性を否定することもできません。だけれども……神にすがりつくのであればそれはもはや信仰ではないと思いますよ神を心の支えとするのが信仰であるならば、神にすがりつくのは単に己の努力の放棄ですよね…

そしてモズグス様にトドメを刺すガッツの一言は…
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人間は神により作られた物であるとしても、もはや人間は自由意思で行動する独立した個体である以上、人間は神の所有物であるということはできないでしょう。であるならば神が人間社会に奇跡を分け与える事は余計なお世話なのかもね…

そんなわけでモズグス様死亡。あとは楽しい食事の時間です。
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改めて考えるとベルセルクほど人が死ぬ漫画はなかなかありませんよ。1ページで50人くらい死んでることはザラですからね…

さて逃げるルカ姉とニーナ、ルカ姉は樽の中にニーナを隠します。
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戦場では勇敢な者ほど早死にするとは言いますね。勝利するために必要なものは勇気なのかもしれませんが、生き残るために必要なのは臆病さなのかもしれません…

そんなこんなでなんとか生き延びた一同、がしかし一連の騒動はこの男が復活するための序曲でした。
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グリフィス復活!
人間を捨ててゴッドハンドへと昇華したグリフィスが、受肉して再び現世に降臨。この瞬間です、この瞬間に世界は変わりました。はたしてグリフィスは人々に平穏をもたらすのか、それとも破滅をもたらすのか……そこまで連載は継続できるんでしょうかね(笑)

そんなわけでキャスカを奪い返したガッツ。
ルカ姉「あの剣士がついてりゃ心配ないさ。あのモズグス相手にひるみもしない男だもの。ただ…ちょいと気になるね。」
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ルカ姉は最後まで発言が的を得てますな。この後ガッツはこの違いに苦しむことになりますからね…

そして守られ続けてきたニーナ、最後は旅立ちます。
ニーナ「私…みんなやルカ姉のこと大好きよ。けど…一緒に居たらまたいつか、私ルカ姉のこと憎んでしまう…自分のことも…人は強いってだけで誰かを傷つけてしまい、弱いってだけで誰かを憎んでしまう。私には…そういうのよくわかるから…だから…私…」
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うん、たしかに弱さを抱えた人は同じ弱さを抱えた人と歩んでいくのが良いのかもしれませんな。強い人の傍らで守られ続けていると、弱い人は永遠に弱いままです。強さというものは与えられて得るものではなく、己の中から生み出されるものなんでしょうからね…