きよの漫画考察日記939 H2第11巻 | きよの漫画考察日記
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きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

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お月様

さて夏の選手権は二回戦、千川vs伊羽商。比呂のピッチングは炎天下の下絶好調。
英雄
「比呂が倒れるわきゃねえだろ。暑けりゃ暑いほど力を出す男だぞ。」
photo:02

スポーツというものには野菜や魚と同じく旬な時期というものがあります。オールシーズンやってるように見えるサッカーやラグビー、その旬な季節はやはり冬でしょうし、野球はやっぱり夏のスポーツです。なぜこーゆー違いが生まれるかというと、気温によってパフォーマンスの質に違いが出るからです。サッカーやラグビーといった運動量が多いスポーツは涼しい方が長く動ける一方、野球みたいなそんなに運動量の多くないスポーツを寒い中でやると怪我しちゃいますから。

さらに比呂は4回を終えてもノーヒット。これで一回戦から14イニングノーヒット継続中!
英雄「思い出したよ。」
ひかり
「何を?」
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ひかりちゃんの誕生日はやはり比呂にとって特別な一日なんよね…

さてイニングは7回、三度目の打席を迎えた強打者清水に対して千川バッテリーはツーアウトランナー無しの状況から…
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前にも述べましたが、敬遠は立派な戦術です。たとえそれが走者無しの状況で行われたとしても、戦術としては成り立ちます。がしかし、ちょっと気にかかるのは最近「敬遠気味の四球」ってものが増えたこと。キャッチャーは座ってるんやけども、明らかに勝負を避けたなっていう四球をよく見ます。これは好かん。相手チームやそのファンからの批判を避けるために体裁を取り繕う、その気持ちは分からんでもないが、やはりそーゆーものをグラウンドに持ち込むべきではないよな。勝負を避けたいんであればそれをはっきりと示す、それもプロとしての仕事ではなかろうか…

さすがにこれには春華ちゃんも驚きました。
春華「どうしても勝ちたいみたいね。」
比呂「あたりまえだろが。」
春華
「ひかりさんの誕生日だから?」
photo:05

photo:06

比呂とひかりちゃんの17年間にはかなわない春華ちゃんの悔しさ、嫉妬とゆーものが表情から伝わります。こーゆーのがホントに上手いんよね、あだち充は。ストーリー展開やセリフ回しももちろんのことなんやが、その画力の高さも天下一品です。

そんなこんなで延長戦突入。10回表に千川は勝ち越しますが、ここで比呂と月形が交錯!
photo:08

一塁ベース上ってのは結構走者と野手が交錯する危ないポイントなんです。プロはさすがに上手くかわしてますが、草野球レベルだとよくクラッシュしてます。走者はとにかく全速力で走り抜けることしか考えてないからね…

さてこれで足首を捻挫しちゃった比呂、怪我を隠し痛みを我慢して投げ続けましたが…
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暴投してしまい逆転サヨナラ負け…
あのね、この足首の捻挫というものの痛みはとんでもないよ。大学生の頃、体育館でバスケしてた時にその体育館が雨漏りしてて、ジャンプシュートして着地した時にゴキッと右足首をイってしまったことがあります叫びこれがまた尋常じゃない痛さでさ、右足首取れたと思ったくらい痛かった。とてもじゃないけどピッチングなんて不可能ですよ…
ちなみに捻挫はクセになります。俺はこの時以来20回以上右足首を捻挫してます。マンホールのさ、僅かな膨らみに乗っただけでも突然足首が外れてしまう事があったりするんよ。井の頭線の渋谷駅前で捻挫してその場で引っくり返ったこともありました(笑)あれはさすがに恥ずかしかったしょぼん

さて次の日の朝、一人ホテルから出掛けた比呂を見つけたのはやはりひかりちゃん。ここからはH2屈指の名場面です。負けた比呂が素直に本心を語るんですよ…
ひかり「あんなに勝ちにこだわった比呂は初めて見たわ。石橋を叩いて叩いて、敬遠までして渡って…どうしてもヒデちゃんと戦いたかったのね。」
比呂「野球だけはな。中学ン時戦えなかったからな、英雄とは。」
ひかり「あたりまえでしょ、同じチームだったんだから。」
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ひかり「何、それ?」
比呂「英雄の初恋はおまえに決まってるだろ。」
ひかり「戦うって…な、何いってんのよ、ヒデちゃんを紹介したのは比呂じゃない。」
比呂「中一の時にな。おれの初恋は中二の終わりだったんだよ。わかるか?」
ひかり「な、何が?」
比呂「だから、もう一度中一に戻れたとしても、おれはまた喜んで英雄におまえを紹介するし、そしてまた1年半後に気がつくんだよ。ひかりってけっこういい女じゃないかって、な。勝負を逃げたわけでも、ムリしたわけでもねえ。」
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比呂「けど、それでも時々思ったりするわけだ。あいつさえいなかったら、なんてな。大好きな親友のことを一瞬でもそんなふうに思ってしまう自分が嫌で嫌で…確認したかったんだよ。甲子園で、大好きな野球で、戦うことで、あいつの存在を…」
思春期のズレというものはたしかにあるわな。初恋の女の子に対してこの気持ちが初恋なんだなぁと気付いた時にはその子は別の男と付き合い始めてた…まぁここまではよくある話やけども、その子が付き合ってる男が自分の親友で、しかも紹介したのも自分だとくればその心境は複雑よな…

比呂「そっか、負けたのか…おれ。メチャメチャ調子よかったのに…ひかりの誕生日だったのに…英雄が待っていたのに…」
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複雑な涙です、これは。試合に負けたのももちろん悔しい、ひかりちゃんの誕生日を祝ってやれなかったのも悔しい、だけど何よりも英雄と戦う事でしか見つからないはずの答えがまた彼方へ消えてしまったことへの失望、これが一番デカいのかもな…

つーわけで比呂が去った夏の選手権を制したのは…明和一高校!
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夏の選手権を制した高校に授与されるこの優勝旗、これは「深紅の大優勝旗」と呼ばれています(選抜優勝校に授与されるのは紫紺の大優勝旗)。この優勝旗、まず作新学院の名前が見えますがこれは昭和37年の第44回大会。この大会は有名です。選抜で優勝した高校は選手権では優勝できないというジンクスを打ち破り、作新が史上初の春夏連覇を果たした大会です!
一般論で考えれば夏春連覇の方が難しいはずなんやけども、不思議なことに夏春連覇は広島商・中京商・法政二がすでに達成しておったんです。そして作新がこのジンクスを破って以来春夏連覇は
7校が達成してますが(中京商・箕島・PL・横浜・興南・大阪桐蔭)やはりどのチームも高校野球の歴史に名を刻む素晴らしいチームでした…

さらに
佐賀商の名前も見えますがこれは平成6年の第76回大会。これが佐賀県勢初の選手権優勝でした。76回目にしてやっとこさ優勝、あいかわらずダメ県だなぁ佐賀は…なんて思っちゃいますが、実は熊本・宮崎・長崎・鹿児島は選手権で優勝したことがありません。福岡・佐賀・宮崎はセンバツで優勝した事がないことも加味して考えると、実は九州七県で春夏共に優勝を経験してるのは大分県だけだという事実にたどり着きます。これは意外な事実なんよね…

さらによーく目を凝らして見ると昭和49年の56回大会優勝の
銚子商業と57回大会優勝の習志野高校の名前も確認できます。これはね、千葉県勢による選手権二連覇だったんです。都道府県単位で見ると選手権の連覇ってのは愛知県・和歌山県・広島県・福岡県・北海道も達成してますが、この選手権連覇をそれぞれ違う高校で成し遂げた都道府県は第5~6回大会の兵庫県(神戸一中→関西学院中)と52~53回大会の神奈川県(東海大相模→桐蔭学園)そして千葉県の3県だけ。県内の野球レベルが高い水準にあることの証明ですな…