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アメリカ大統領選挙においてトランプ候補が勝利宣言、日本の立場からはTPPの行方や安全保障などに懸念があります。

話は変わって、立川談春の書籍『赤めだか』のなかに「落語は人間の業(ごう)を肯定することだ。」という立川談志の台詞があります。忠臣蔵を例に出してこの台詞があるわけですが、「忠臣蔵は47士が敵討ちに行って、主君の無念を晴らす物語だよな。普通は47士がどんな苦労をしたか、それに耐え士を忘れず努力した結果、仇を討った美談で、当然47士が主人公だ。でもね赤穂藩には家来が300人近くいたんだ。47人しか仇討ちにいかなかったんだから残り253人は逃げちゃったんだ。落語はこの逃げちゃった253人が主人公なんだ。」という下りのなかに出てきます。

確かに人間は47士になれたらかっこいいですし、理想です。しかしほとんどが253人になる事が多いんじゃないかと思いますし、むしろそれでなければ社会は機能しない事もあるでしょう。

『業』という字は様々な意味を持ちますが、『ごう』と呼んでこの台詞の意味を考えた時、『人間の理性によって制御できない心の動き』という意味で解釈するんだと思います。

今回のトランプ候補の指示層には、今日のアメリカ社会に対してフラストレーションを抱えている白人層が多かったことが指摘されていますが、本来トランプ候補の共和党は、格差などに政府が介入することに否定的です。しかし一転トランプ候補はアメリカ全体の豊かさをテーマにして指示を得と言えます。

政治が人間の幸福の実現にあるとするならば、先進国が直面する個人の範囲のみでは解決しかねる社会問題に直面する人々が増えたとき、『政治も人間の業の肯定』ではないのかと感じる結果でした。