例によって、来年のツイッター(X)の固定ツイート(ポスト)ように写真を貼っときます。
これが今年のベストヒットボードゲーム部門の「マンハッタン」です。
そんでもって忘れてたんですが、今年のベストヒット「歌」部門は、……ビートルズの『NOW & THEN』でございます。
なんて言うんでしょうか、……まあぶっちゃけて言いますけど、教授が亡くなったことがかなりデカいんですよねやっぱり。
幸宏さんが亡くなったのもキツかったけど、後を追うように教授も亡くなってしまって。
追悼本とか自伝書とか買い揃えましたけど、実はあんまり目を通せてなくて。
最後のアルバムになった『12』もあんまり聞けてない。
っていうか、聞く気力が湧かない。
反面、YMOはかなり聞いたんですけどね。
すげえなやっぱりって。
そんなちょっとエレジーな気分にピッタリハマってしまったのがビートルズの最後の新曲である『NOW & THEN』
初めて聞いた時は、(なんだこれ、全然ビートルズっぽくないな)って思ったんですけど、でも聞いてくうちにものすごく今の時代にフィットしてる感があって、歌詞もすっごく沁みるし。
と言うわけでベストヒット「歌」部門はビートルズの『NOW & THEN』でございます。
そして、ベストヒット『アルバム』部門は、……EIKOの『DREAMER』ですね。
『パリピ孔明』で上白石萌歌扮するEIKOが歌っていた楽曲をまとめたアルバムなんですが、これがまた朝の出勤時に聞くとテンションが上がるんですよね。
劇中でEIKOの代名詞になるオリジナル楽曲『DREAMER』も良いんですけど、往年の名曲をカバーしたものも良くて、とりわけ『真夜中のドア』とか『タイム・トラベル』とか『サヨナラCOLOR』とかがもう沁みちゃって沁みちゃって。
テクノムジークもいっぱい買ったんですけど、でも最近、朝聴くとちょっともたれるんですよね。
朝から脂っこい。
なので、歌ものがちょうど良くて、eillとかも良かったんですけど、今年はEIKO(上白石萌歌)でしたね。
教授の『12』は上記の理由から、ほぼ聞けてません。
来年、少しずつ聞いていこうかな。……
さてさて。
それにしても、もう、これでもか!っていうくらいの繁忙期なう。
この記事を書いている現在は12月28日の23時。
ラジオでは本家ライムスター宇多丸師匠のシネマランキングが行われておりますが、まあ私の方は見ている映画もそんなに被ってないし、気ままに書いていくことにしますよ例年通りに。
というわけで、11年目の俺シネマランキング2023、今年のノミネート作品は全部で35本。
なので、今回は30位から21位、20位から11位、31位から35位、10位から6位、5位から1位、……という風に発表していこうと思います。
では早速。
今年の俺シネマランキング2023の第30位は、……
『ハント』
第29位は、……
『リボルバー・リリー』
第28位は、……
『駒田蒸留所へようこそ』
第27位は、……
『ザ・クリエイター 創造者』
第26位は、……
『ナポレオン』
第25位は、……
『ノック 終末の訪問者』
第24位は、……
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
第23位は、……
『イニシェリン島の精霊』
第22位は、……
『崖上のスパイ』
そして第21位は、……
『非常宣言』でございます。
今年見た映画35本のうちの21位〜30位なので、低い位置付けではありますけど、ここら辺の作品はそんなにつまらないわけではなく、全体の半分以上は楽しかったと思わせてくれる内容でしたよね。
『ハント』だって韓国映画のポテンシャルでもある野蛮な暴力性を久々に垣間見た気がしましたし、『リボルバー・リリー』だって世の中的には低評価ですけど私みたいな脳みそ空っぽの方が夢詰め込める人間には綾瀬はるかが純白のドレスを着て銃を構えてるビジュアルだけで充分に飯が食えるわけですよ。
『駒田蒸留所へようこそ』の丁寧な空気感も好きだし、『ザ・クリエイター』のオリジナリティ、『ナポレオン』のあのホアキンの仏頂面、『ノック』のシャマラン的映画の醍醐味、『エブエブ』はまあ、……アレですが、『イニシェリン島の精霊』のthe映画!っていうドラマ感、『崖上のスパイ』の風格、『非常宣言』のエンタメクオリティ、……どれも良かったですよね。
映画を映画館で見ることの醍醐味に溢れてる。
先日、久々に「映画、別にアマプラでいいやってなっちゃう」っていう人に会いましたけど、絶対にそれは違う勿体無いから!って。
では次のセクションに行きましょう。
次は第20位からですね。
第20位は、……
『FALL/フォール』
第19位は、……
『ミッションインポッシブル:デッドレコニング』
第18位は、……
『ほんとにあった!呪いのビデオ100』
第17位は、……
『翔んで埼玉 琵琶湖より愛を込めて』
第16位は、……
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
第15位は、……
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
第14位は、……
『フェイブルマンズ』
第13位は、……
『シン・仮面ライダー』
第12位は、……
『ほつれる』
そして第11位は、……
『岸辺露伴ルーブルへ行く』でございます。
このセクションはもう、全部オススメ。
『シン・仮面ライダー』あたりは好き嫌い分かれるんでしょうけども、私は好きの部類です。
『キューティーハニー』じゃん、って思いましたから、あの時のノリで見れば問題ない。
みんな考え込みすぎだって!って。
『FALL』はワンシチュエーションもののスリラー映画ですけど、手汗感のハンパなさは映画向きですよね。
3Dとかだったら失神してたんじゃなかろうか?って。
『ミッションインポッシブル』は面白かったんですが、前編だったんでね、今回はこの位置。
『ほんとにあった!呪いのビデオ100』はお祭り映画なのでね、映画館で久々に声出して笑いましたよ。
『翔んで埼玉』も同様、こっちはよりローカルネタ満載なので、埼玉県人には役得みたいなもんでした。
『インディ・ジョーンズ』も賛否分かれそうですが、私はもうハリソンフォードがインディを演じてくれるだけで充分です。
たとえそれが今のご時世的にちゃっちく見えてしまっても良いです。
『鬼太郎誕生』は先日見たばっかりで未だに熱量が残ってますけど、この辺り。
『フェイブルマンズ』もエンタメとアートのバランスがスピルバーグっぽくて良かったですねぇ。
動いてるデヴィッド・リンチを久々に見れたのも良かった。
『ほつれる』は日本の中編ドラマでお芝居の味わいが濃くて良かったです。
『岸辺露伴ルーブルへ行く』はその上位版。
高橋一生の岸辺露伴はたまらなく最高だし、飯豊まりえの泉京香もハマり役でずっと見てられるし。
でもってルーブルの荘厳さがまた2人の佇まいとマッチングして味わい深くなっており、ドラマは濃いし、さすがはNHKだ!と。
というわけで、次はワースト、31位から35位です。
ここら辺は、ちょっと残念な部分が散見されたかなぁって感じですね。
では、第31位は、……
『ミンナのうた』
第32位は、……
『首』
第33位は、……
『スーパーマリオブラザーズ・ザ・ムービー』
第34位は、……
『アントニオ猪木をさがして』
そして今年の俺シネマランキングのワースト最下位、第35位は、……
『シティーハンター 天使の涙』でございました。
『シティーハンター』は前作の『新宿プライベートアイズ』が良かっただけに、今回はちょっと物足りなかったですかね。
っていうか、声を当てているキャストが奇跡的に全員現役なので、揃っているうちに原作の完結部分を描いてしまおうっていう焦燥感が出ちゃってる気がします。
神谷明の声がどうとか言ってる人がいましたけど、私は別にそこまで気になることはなかったんですけど、でもそういう部分もあるんじゃないかなと思いますね。
『アントニオ猪木をさがして』も、ちょっと残念な映画でしたね。
猪木について関係者からの視点を多角的に見つつ、猪木とは何か?を考え、それでも答えが出ないっていうのがベストな流れなんですけど、でもそういう方向に進むことなく、猪木についての思いを聞くだけっていうのはちょっと消化不良ですよね。
それはもうファンブックでいいでしょ、って。
そりゃあ高田延彦も「つまんねえ」って言っちゃうよ。
猪木の名前を使ってるだけの売名映画だ、って。
『スーパーマリオブラザーズ」はそこまでつまらなくはなかったし、脳みそ空っぽで楽しめましたけど、でも対象年齢が低めの映画だったのこの位置付け。
映画自体はつまらなくはないです。
『首」はもっとエグくて良い。
往年のバイオレンスさを求めて行ったのに、『風雲たけし城』を見せられちゃったのは意外すぎて捉え方が判りませんでしたね。
『ミンナのうた』はまあ、そんなにつまらなくはなかったです。
ちゃんとJホラーしてたので面白かったです。
では。
いよいよ。
今年の俺シネマランキングのベスト10。
第2回俺シネマランキングDECADEが開催されるのであるならば、もっかい見返すことになる10作品。
全作品一押しですね間違いなく。
では、まずは第6位まで発表。
第10位は、……
『沈黙の艦隊』
第9位は、……
『aftersun/アフターサン』
第8位は、……
『ザ・フラッシュ』
第7位は、……
『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー VOLUME3』
そして第6位は、……
『ゴジラ-1.0』でございます。
『沈黙の艦隊』は序章、全3部作になるとかならないとか聞きましたけど、でもこの作品だけでも充分に面白い。
海江田の不気味さもしっかり味わえるし、潜水艦アクション映画としても楽しめるし、政治映画としても楽しめる。
まあ原作の強度が強すぎるんでしょうけどね。
でも、古びることなく面白いのはやっぱりすごいですね。
『aftersun』は映画ドラマのかなり高次元のところに届いてる印象。
あの時のお父さんは何を思っていたのか、を大人になった娘が思い返すっていう、その哀愁。
サウダージとちょっと似てるけど、ちょっと違う。
実に深い。
『ザ・フラッシュ』はよくあるタイムリープものではありますが、フラッシュならではの他とは違う面白さがあって。
加えてマイケルキートン版のバットマンを味わえたり、なんなら最後にジョージークルーニー出てきちゃったり、まるで『スパイダーマンNO WAY HOME』みたいなスパイダーバース的な面白みがあって。
『ガーディアンズ〜』はロケット誕生の秘密の悲しみと全体の面白さのコントラストがとにかくすごい。
それなのに全体的に破綻することなくしっかりと構成されてるのは、さすがだな、と。
エンタメも抜群だし、最後には元の暮らしに戻っていくっていう切なさもあったりして、でもまたいつかガーディアンズが集合してほしい気もしますね。
『ゴジラ-1.0』は期待をいい意味で裏切ってくれたな、と。
確かにもうちょっと見せ方に検討の余地はあったりもするし、山﨑監督の手癖?というか手法というか、その演出古くない?って思う部分もありましたけど、それを補うくらいの新鮮さはあったかな、と。
あんなに間近に迫ってくるゴジラの顔っていうのも、そりゃあさぞかし怖いだろう、と。
では次行きましょう。
今年の俺シネマランキング、第5位は、……『怪物』でございます。
是枝監督のこれまで描いてきた「家族」っていうテーマも含みつつ、若干(それカンヌに寄せたろ?)っていう構図はちょっとアレでしたがまあ仕方ないとして、それでもあの2人はあの後どうなったのか?っていう余韻の持たせ方は流石の一言で、本当に映画を見たなぁと実感させてくれる素晴らしい作品だったんじゃないでしょうか。
坂本龍一の『aqua』も本来の曲の解釈とは外れて使われてはいますが、あれほど響いてくるのもすごい見せ方が上手いなぁと。
役者陣もすごかった。
では次、第4位は、……『君たちはどう生きるか』でございます。
これも宮崎駿の感性が爆発したなぁっていうほどにすごい映画で。
宮崎駿の自伝的作品とは言われてますが、その解釈の仕方がまた人それぞれ違ってくるようになってる?のもすごい。
そういう見方の違いがあって誰かと語りたくなってくるっていうのが、映画の映画たる所以ですからね。
最高の醍醐味です。
アニメーションもジブリらしいというか、他の作品とは一線を画す味わいがあって、堪らないんですよね。
ジブリで育ってきましたもんね、あのアニメーションですよ、って。
米津玄師の曲も良かったし。
唯一、パンフレットだけはいただけませんでしたけどねぇ。
なんだあの商法は?!って。
あの歳であのイマジネーションの爆発ができるのは本当にすごい。
では。
いよいよ。
ベスト3ですよ。
トップ3。
(*ここで事切れて翌日に跨ってます。)
今年の俺シネマランキング2023の第3位は、……
『ジョン・ウィック コンセクエンス』でございます。
ここまできたらもう、皆まで言うなって感もありますけど、やっぱり胸熱のアクション映画の最終作だけあって、気合の入れようが半端ない。
加えて日本シークエンスが加えられ、俺たちの真田広之が渋く活躍してるのも良い。
でもって何よりもドニー・イェンでしょう!!
最後の最後のあの坂の場面、後5分で坂を上り切って約束の場所に行かなくちゃいけないのに目の前には敵の部隊が退去して立ちはだかっててもう無理!!って時に、これから坂の上で殺し合いをすることになるドニー・イェンが来て2人が協力して坂を登っていく、あのシーン。
もう、感涙。
漢だよ!!
アクションも良いし、物語もシンプルながら深みもあるし(4作目っていうずるさも多少あるけど)、言うことなし!!
でもって、ラストのラストの件、広之の娘が復讐しにくるオチ、そこにまた殺し屋の宿命、怖さ恐ろしさが宿ってて、見事なり。
最高傑作の完結編でございましたよね。
では。
いよいよ。
ほぼ同着ですよここまで来たら。
それでも順位をつけなくちゃいけない。
もう、僅かばかりの差でしかない。
あるいは気分によっては平然と入れ替わるかもしれないくらいの差。
そんな今年の俺シネマランキング2023の第2位は、……
『キリエのうた』でございます。
歴代、岩井俊二作品ってほぼ全部見てきましたし、俺シネマランキング史上でも『ヴァンパイア』とか『花とアリス殺人事件』とか『リップヴァンウィンクルの花嫁』とか『ラストレター』とか『かいじゅうたちの〜』とかありましたけど、でもそれらの中でも群を抜いての大傑作でしたよね。
全然!1位でもおかしくないんですけど。
いやもう1位だよこれは。
でも2位にせざるを得ない。
アイナ・ジ・エンドの歌唱力はいうまでもなく、演技力というか佇まいというか、オーラがすごかった。
その道のプロである広瀬すずと見劣りしない並んで立てる。
やっぱりあの音楽映画において、説得力って一番大事で、故にその部分が大成功してるだけでもう映画全体も大成功なわけで。
ストーリーも岩井俊二的オモシロ荒唐無稽展開が含まれつつ、でもドラマとしてもしっかりと濃厚な物語に仕上がってて。
とりわけ仙台出身の岩井俊二の視点で捉えた3・11の光景。
多分、あれ見てて(長えな……)って思ったはずなんですよね。
思いましたもん。
でも、あの長さこそ真のリアルでしたよね。
あとは余韻の素晴らしさ。
お話を完結させることなく、キリエのこれからを予感させてくれる終わり方。
一つの到達点であり通過点でもあるっていう、あの描き方が本当に好き。
一緒に見ていた学生客が広瀬すずの生死を判断できなくて友達と「どっちなの?!」って言い合ってましたけど、そういうどっちにも取れる含みのある感じも好き。
……というわけで、やってきました今年のベスト。
第1位。
11年目の俺シネマランキング、第1位は、……
『少女は卒業しない』でございます。
これももう『キリエのうた』と甲乙つけ難いどっちも変わらないですよ。
そのわずかの差にあったのが、私のモラトリアムな性分っていう部分だけ。
卒業式を明日に控えた4組のカップルの心の機微、っていう内容なんですが、まあ当然ですが、4者4様であり、且つ複雑に絡み合ってくるわけですよね。
それはもう朝井リョウの『桐島、〜』と同じです『何者』と同じです。
学生時代の「ずっとこの時間が続けば良いのに」っていう思い、否応なく前に押し出される押し出されてしまうことへの抵抗、でもそれだけではなくて前を向く向きたくなくても向く向いて歩く歩き始めるまずは一歩、っていうその時の感情の揺らぎ、小さな一歩でも大きな一歩見たいな。
ファーストペンギンみたいなもんですよ。
それが好きなんでしょうね私は。
で、図書室の先生に恋する少女、東京に上京するために別れることを決める少女、秘めた思いを込めて答辞を読む少女、がいるわけですが、私が一番感情移入したのが軽音楽部の少女ですね。
幼馴染の男の子がクソダサいビジュアル系バンドをやってて陰ながら支えてるわけですが、実はその男の子はアカペラがものすごく上手くて、どうしてもそれをみんなに教えたい気づいてもらいたいと思って「あること」をするわけですが、その時、少女が放言した「見たかこのヤロー」っていう感じ。
自分だけが知ってる(と思ってる)ものをそれを知らない人たちに誇示して見せつける時のしてやった感、とそこに付随する寂しさ。
自分だけのものじゃなくなってしまうっていうことの寂しさのコントラストですよ。
もう堪らない堪らなくいい。
そういう、まあ私の癖ですよ癖、そこにブッ刺さってしまったのがこの『少女は卒業しない』ですね。
ほんと、『キリエのうた』も1位なんです、でもそのモラトリアムの僅差でこっちが1位になったという感じです。
というわけで、改めて今年のベスト10をおさらい。
第1位:『少女は卒業しない』
第2位:『キリエのうた』
第3位:『ジョン・ウィック コンセクエンス』
第4位:『君たちはどう生きるか』
第5位:『怪物』
第6位:『ゴジラ-1.0』
第7位:『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーvolume3』
第8位:『ザ・フラッシュ』
第9位:『aftersun/アフターサン』
第10位:『沈黙の艦隊』
でございました。
来年は、もっともっと見に行きたいところですね。
去年も言ってた気もしますけど。
武蔵野館とかシネマカリテとかも行きたいなんならもう見たい映画とか気にしないで水槽見にいく目当てくらいのノリで。
来年はどんな映画体験ができるんでしょうかね。
では次回。
何気に前澤さんの宇宙に行った映画が気になるんですよね。
あとは『エクスペンダブルズ』か役所広司か。
ではでは。