ジャズギタリスト岸本賢治のブログ

のんびり生きたい。

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今日はとある楽器を試奏してきました。

 

 

これはJersey Girl Homemade Guitarsという日本の工房が作ったハンドメイドギターで、Rainmakerというダブルネックシリーズの一つ、"Zeb"というモデルです。

片方はフレットレスベースに見えますが、4弦(EADG)フレットレスギターです。

 

急に奇抜な音楽をやろうと思い立った訳ではなく、あくまでミュージシャンとして自分の本当にやりたいこと、出したい音を考えた結果、このようなギターに行き着きました。

正直こういう楽器を使うことで偏見を持たれる事も考えない訳ではないのですが...。

 

今回は自分の頭の中の音が出せそうなギターを探していたところ、たまたま中古で出品されていたのを見つけ試してきました。

見つけた瞬間は雷に撃たれたような衝撃でした。

今使っているRossiを見つけた時もそうでしたが、まさに一目惚れ。

ビビッと来ました。

 

...が、今回はRossiの時の様にはいきませんでした。

楽器自体は本当に素晴らしいものだと思うのですが、僕の体格、そしてプレイスタイルには合わないと判断し、泣く泣く見送りました。

僕は楽器との出会いは運命だと信じているのですが、一方的に運命だと決めつけても、このように空回りすることもあるのだと...。

勉強になりました。

いずれにせよダブルネック片方フレットレスというのは、今の僕にとってとてもイマジネーションを掻き立てられるスタイルなので、いずれは実現したいと思っています。

ただし僕の望む仕様はかなり特殊なので、長期計画で。

 

そもそもフレットレスに興味を持ち始めたのは、実は結構前からです。

僕は自分が別段耳が良い方だとは思いませんが、ピッチはいつも気にしてます(というか気になります)。

言うまでもなく、ギターはピッチの不安定な楽器です。特に日本では。

どれだけ神経質にオクターブチューニングを合わせても、気温や湿度の変化によりいとも簡単にピッチは狂います。

普段の練習や演奏では正直そこまで気にはならないレベルですが、耳とピッチの良い音楽家と演奏する時は歯痒い思いをする事があります。

 

例えば、僕が普段お世話になっているスーパーベーシストのNさんは、ここぞというところ(例えばそう言う流れにある時のエンディングのⅠの和音)で、完璧なタイミングで完璧にピッチを合わせてくれます。

また、湿度が高い日などは音が通りやすいようにピッチを調節しながら演奏してくれます。

こんな凄い事を平然とやってのける人の隣で、中途半端なピッチを出し続けるのは恥ずかしいと思う事があります

気にし過ぎと言われればそれまでですが…。

 

それ以外にも、例えばトライアドを弾くとして、音楽的にもう少し3度の音をフラットさせたいと感じる時、というのがあります。

単音のメロディでも同様です。

 

僕は練習でソルフェージュをする時、チューナーを使ってピッチを確認しながらやるのですが、正確なピッチよりも僅かに揺らした方がメロディが美しく聴こえることがあります。

これは純正律と平均律、更には倍音の話が絡んでくるのですが、詳しいことはググって下さい。

要するに、感覚として頭の中で鳴っている音は、常に正確なピッチというわけではないということです。

 

でもこれは、ヴォーカリストや管楽器奏者、ウッドベーシストにとっては当然のことです。

勿論これらの楽器もまずは正確なピッチ、もっと言うと正確な平均律を練習する必要があると思うのですが、その先にこの世界があります。

ただピアノやギターは、それらの音程が目盛化されており、初心者でもある程度正確なピッチがすぐに出せる楽器です。

 

ただ"ある程度"と言った通り、ピアノとギターもタッチや発音の変化によってピッチコントロールが可能です。

特にギターはチョーキングを使えば#方向になら何百セント(ピッチの単位です)でもピッチを変えられます。

ピアノはというと、どうやっているのか分かりませんが、そうとしか思えないような演奏をする素晴らしいピアニストを何人か知っています。

 

決して今持っているギターでも出来ない事ではないと思うのですが、やはり♭方向への変化に限界を感じます。

チューニングを予め低めに設定する事も考えましたが、現実的ではないです。

そして、ピッチを変化させやすいソリッドタイプのギターは僕の声という感じがしない。

となれば、茨の道でもフレットレスに挑戦するしかない、ということです。

 

実際、フレットレスの音にはかなり惹かれます。

トルコの素晴らしいギタリストでErkan Ogurという人がいますが、この人のピッチ感覚、音、音楽は本当に感動的です。

https://youtu.be/e79k5GTjpGc

 

こういう緻密な音楽づくりを、ピッチ一つ一つに神経を注ぎながら出来たらどんなに楽しいだろうかと思います。

そして、これにエフェクターを繋げばアーティキュレーションの可能性はまさに無限大!

夢が広がりますね。

もちろんジャズ表現にも活かせると思います。

ダブルネックにしようと思ったのは、実際の音楽ではフレッテッドが必要なシーンが必ずあるからです。

そしてそれらのシーンによる音の選択はギターを持ち替える暇など与えてくれません。

ダブルネックは僕の中では自然な流れなんです。

使いこなせればの話ですが...。

 

とりあえず、今はヤフオクで落としたフレットレスギターで地道に練習します。

実践投入目指して頑張ります!

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