古美術業界がまるで長梅雨のように良い仕入れがほとんど出来ない最悪の時期に見舞われています。この値段でこの品質の品物仕入れても、いくらでどんな顔してお客様にオススメするのよ?と思うことしばしば。何か仕入れて誰かに売らないと利益がなくて、経営が成り立たないのは事実ですが、だからといって不本意なものをクレイジーな価格で売買することは身体が嫌悪感から拒否します。


以前からずーっと口を酸っぱくして言っていることは、まずコロナやこのような不慮の最悪の環境にあっても耐えられる経営体力づくり。不良な在庫を持たずに現金比率を高め、血の滲む経費削減で仮に2年間一つも売れなくても生き残れる状態にしておきたい。家賃や人件費などの固定費をミニマムにしたい。私は固定費の怖さを熟知しているので、極限まで低めています。在庫も薄利多売で時に損してでもすぐに手放すので不良在庫はゼロです。在庫一年残存率もゼロです。一年以上売れない在庫を抱えることはありません。年内に損してでも売り切ります。


今は年間20くらいしか納得できる仕入れがありません。品質が低いか、値段が高いか、或いはその両方です。せめて以前より品質が高くて価格も高いならまだわかります。以前にないくらいのクオリティならば、価格がちょっと高くても理解できます。こちらの利益を薄めて以前の価格帯で出せばなんとか納得できます。ただ、以前より品質悪くて価格が高いのは無理です。意味わからない。退化してる。


というわけで、今はほとんど良い仕入れが無理な環境なので、悪あがきも無駄な仕入れもせずに開き直ってどうせ早晩やらなければならない嫌な手続きや勉強や、親孝行を全力でやっています。どうせやらなきゃなんだから、仕事にならない今のうちに全部終わらせて、どうせもうすぐビッグチャンス来るからそれまでに嫌なことややらなきゃ行けないこと全部クリアにして時が来たら全力でチャンス獲りにいきます。風林火山、晴耕雨読。


これから一生に一度だけのスーパービッグチャンスが来ます。必ず来る。だから、それだけ獲れれば他は何も獲れなくてもいいので、それまで体制を万全にするのみです。そりゃ毎月赤字でお金減りまくってますし、売買もほとんどできてませんが仕方ないです。あまつさえ、親孝行や先行投資やYouTube制作でお金がなすぎて毎日10円単位で節約してます。コンビニコーヒー飲むのさえ我慢して、水道の水飲んでます。買い物は全て100均だし、外食は親孝行の時だけです。普段は家にあるプロテインとか冷凍しといた白ごはんに納豆、卵かけて食べてます。それくらいお金はないです。それでも不本意な品質の古美術を扱いたくないです。品質がめっちゃ高ければ価格はまあある程度は妥協できるんだけどね。


直近の交換会の雰囲気感や相場観もリサーチして、引き続き混乱してるなと再認識しました。インボイスのせいも多少あるにはあるんだよなぁ。インボイスのせいで個人から買いにくくなった。個人間取引はいいんだけどね。交換会で買えばインボイスある同士だから処理が明確だから、みんな交換会で買う流れがある気もする。もちろん、万難を排しても品質が良ければガンガン個人から買うけどね。消費税余分に払えばいいだけだから。


結論 品質が全て。