[徳島航空基地]②姫野隧道
徳島県鳴門市大麻町姫野大森付近
[徳島航空基地]①弾薬庫/送信所、からのつづき。
築城年不明〜天正10年(1582年)頃にあった姫田城(現在は葛城神社)、その御堂の背後の山麓に、海軍が姫田隧道と呼ぶ格納壕群がある。引渡目録によれば坑道(隧道)は飛行機格納壕2+燃料庫11+弾薬庫3の合計16本あったようだ。鳴門JCT近くの宮尾神社から西へ歩いたが、確認しただけで数本は崩落、2本現存していた。格納庫群の坑口付近は竹藪と湿地になっていて、なかなか大変だった。
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姫野隧道
引渡目録によれば坑道は飛行機格納壕2+燃料庫11+弾薬庫3の合計16本あったようだ。
出典:アジア歴史センター(C08011075800)施設引渡目録 徳島航空基地 第2徳島航空基地
崩落せず現存していた2本の坑道は、長さ・幅・高さから「飛行機格納庫」と思われる。ちなみに隧道の長さは約70メートル(目録記載は2本合わせての総延長)で同規模同規格、総煉瓦造り(・∀・)
坑道①
東側の坑道
爆風避けの壁
坑口側は煉瓦造りの壁、外側は土塁のような山になっている。高さは1メートル超で坑口から約3メートル離れて設置されている。
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坑道②
西側の坑道
東側の坑道と同じ、爆風避けも同じ。
爆風避け
坑口の前に井戸!
戦後のモノでしょう、( ̄∇ ̄)
飛行機格納庫、と書かれている壕
間口が2メートルあるか?ないか?なので航空機本体は無理っぽい、何を格納していたのかしら?
坑道①と同じ
前室っぽいのが3〜4メートルほどあり、その奥に本室がどーーーーんと広がる。
幅・高さともに5メートル超(・∀・)
奥行き70メートル弱、総レンガつくりの坑道は迫力がある。この規模は東京湾要塞など明治の要塞ではたびたびみるが、昭和の建築物では珍しい。由良石など石の産地はそう遠くないのに、なぜレンガにこだわったのだろう?
最奥
加重(負荷)を考慮しているようで、その高さによってレンガの積み方が異なっていて興味深い。
堪能しました!
終わり
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