[浜名海兵団]電信室?待避壕?倉庫壕?

静岡県湖西市新居町新居

 

海兵団とは海軍の新兵の教育組織。志願兵・徴兵として海軍に採用された新兵は、海兵団に入団して数ヶ月間基礎教育を受ける。新兵教育の他、特修兵(工術、軍楽術、船匠術など)を要請する練習部教育もあった。

 

浜名海兵団は横須賀鎮守府管轄下にあり、昭和19年9月15日に静岡県新居町に設置された。本部庁舎2棟、兵舎35棟、烹炊所7棟、病院関連5棟などがあった。最大時は1万名前後の隊員が所属していたようだ。

 

死者144名(戦没者98・戦病没者44)を出して終戦。

出典:アジア歴史センター

地上及沿岸防備施設(対空関係を除く) C08011047900

 

遺構はこの電信室?待避壕?倉庫壕?のみ、残りは残骸。

 

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電信室?は一般的なカマボコ型

「本部用の防空壕」と呼ばれている。

 

往時は盛り土されていたと思われるが、現在は剥き出しになっている。

 

東西方向、構造物の両側にほぼ同型の出入口がある。

長さ11.1m、幅1.3m、高さ3.6mとのこと。

天井部に3本の換気塔がみえる。

 

出入り口から室内に入る

すぐに爆風除けの壁が造られ、内部は3区画に仕切られているそうだ。

 

 

待避壕なのか倉庫壕なのかよくわからないが、「通信壕として使用されたこともある」と、戦跡ツアーのガイド氏。

 

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湖西市新居町の遠州灘沿いには防風林がつづく。

 

ここに1人用の「監視塔」が3基放置されているようだが、こちらの探索は次回に。

浜名海兵団の監視塔と防空壕 若者練兵、住民にも秘密

中日新聞:2022年8月17日 05時05分 (8月17日 05時07分更新)

 

防風林の中にある神田神社の周囲には、人工的な平坦地、煉瓦の破片、塹壕などが確認できる。

 

 

タコ壺?

 

 

おしまい