造園木として普段は見慣れている樹木でも、山で出会うとまるで様子が違う。だから山林に入るたび、若い奴には道すがらテストする。間違う前に、名前が出てこないことが多い。絶対に知っている樹木でさえ。

 

僕が駆け出しの頃、ある植物屋さん(植物調査に特化した人)に「植木屋さんはなんにも知らないよね」と言われた。なんにもとは主に草本のことだし、雑木のことだ。それは扱うものが違うし当然の事かもしれないけれど、僕は植物を扱うものとして恥ずかしく感じたし、続く「若い人が引っ張らなきゃだめだよ」という言葉に発奮した。

 

押し付けるつもりはないけどね。だからだめなのかもしれないけど。

若い奴、植木屋やんなよ!