面倒くさくて入試に落ちた受験生
「入試に落ちた原因は、めんどくさいからです・・・」
今日も、そう話す受験生が、お一人、初診で私のクリニックにご来院されました。
実は、去年から今年にかけて、入試の本番で、こういう理由で落ちてしまった受験生が特に増加しているのです。
「ふざけた受験生だ」と思った方が多いとかもしれませんが、ちょっと待ってください。
特に受験生の親御様は、早合点しないでいただきたい。
受験生本人は、合格を勝ち取るために、一生懸命に努力している場合も少なくないのです。
受験生の脳が、様々なことに対して「めんどくさい」と感じるようになっている・・・。
その状態が、入試に落ちた最大の原因になっているということです。
決して、めんどくさいから、入試の本番で手を抜いたという意味ではありません。
多いのが、
・お風呂に入るのが、めんどくさい・・・。
・親と会話をするのが、めんどくさい・・・。
・朝、起きるのが、めんどくさい・・・。
とにかく、受験生がいろんなことに、めんどくさいと感じるようになったら、それは脳が危険な状態に陥っている「めんどくさい症候群」です。
この場合、長文をじっくり読み取る力は、ほぼ100%、低下しています。
また、応用問題の解法を粘り強く考え抜くこともできなくなっているので、入試ではかなりの得点ダウンになってしまいます。
もっと怖いのは、「めんどくさい症候群」になって入試に落ちた場合、それを放置しておくと、脳が固定化されてしまって、二度と、頑張ることができなくなる場合もあるということです。
実際、長期にわたって引きこもりになるケースも少なくありません。
入試に落ちた今こそ、すぐに対処が必要です。
詳しくは、私のクリニックのホームページのうち、「めんどくさい症候群」のページで解説していますのでご参照ください。
冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。
少しでも心当たりがある方は、必ず、ホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/めんどくさい症候群/
このページの要点は?
✓ 「朝、起きるのが、めんどくさい!」、「学校に行くのが、めんどくさい!」、「勉強するのは、もっと、めんどくさい!」などと、受験生が「めんどくさい」という言葉を頻繁に口にするようになったら、脳の働きに何らかの障害が生じている可能性があります。
✓ そのうち最も懸念されるのが、受験期のうつ症状「受験うつ」です。
✓ 子どもの言葉に注意深く耳を傾けると、単なる怠惰なのか、それとも「受験うつ」の兆候なのか、ある程度は見極めがつきます!
✓ 「おはようの挨拶がめんどくさい!」「親しい友だちとの会話がめんどくさい!」「お風呂に入るのも、着替えるのもめんどくさい!」は、メンタル医学の面では、特に危険な兆候だといえます。
✓ 脳科学に基づく検査によって、単なる怠惰のせいなのか、「受験うつ」の悪影響なのか、かなり正確に区別が付きます。また、どうすれば治すことができるのか、適切な対処の方法もわかります。
ポイント!
受験生が口にする「めんどくさい」の中で、どのようなケースが、「受験うつ」の可能性が高いのでしょうか。
典型例を3つ、ご紹介しておきましょう!
【チェックポイント1】
「受験うつ」の可能性が高い最も危ない兆候は・・・