一日中寝ていると高齢者は2%筋力が落ちることが知られており、一週間では約20%減少し

一ヵ月寝たきりでいると立てなくなると言われる。

 

廃用症候群とは過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態をさします。

 ベッドで長期に安静にした場合には、疾患の経過の裏で生理的な変化として

以下の「廃用症候群の症状の種類」に示すような症状が起こり得ます。

病気になれば、安静にして、寝ていることがごく自然な行動ですが、このことを長く続けると、

廃用症候群を引き起こしてしまいます。

廃用症候群の症状の種類

  • 筋萎縮・・・筋肉がやせおとろえる
  • 関節拘縮・・・関節の動きが悪くなる
  • 骨萎縮・・・骨がもろくなる
  • 心機能低下・・・心拍出量が低下する
  • 起立性低血圧・・・急に立ち上がるとふらつく
  • 誤嚥性肺炎・・・唾液や食べ物が誤って肺に入り起きる肺炎
  • 血栓塞栓症・・・血管に血のかたまりがつまる
  • うつ状態・・・精神的に落ち込む
  • せん妄・・・軽度の意識混濁のうえに目には見えないものが見えたり、混乱した言葉づかいや行動を行う
  • 見当識障害・・・今はいつなのか、場所がどこなのかわからない
  • 圧迫性末梢神経障害・・・寝ていることにより神経が圧迫され、麻痺がおきる
  • 逆流性食道炎・・・胃から内容物が食道に逆流し、炎症がおきる
  • 尿路結石・尿路感染症・・・腎臓、尿管、膀胱に石ができる、細菌による感染がおきる
  • 褥瘡(じょくそう)・・・床ずれといわれる皮膚のきず

廃用症候群の原因

 特に高齢者では、知らないうちに進行し、気がついた時には、

「起きられない」「歩くことができない」などの状況が少なくありません。

 たとえば絶対安静の状態で筋肉の伸び縮みが行われないと、

1週間で10~15%の筋力低下が起こると言われています。

高齢者では2週間の床上安静でさえ下肢の筋肉が20%も萎縮するともいわれています。