乳がんの70~80%はホルモン受容体が陽性のがんです。

ホルモン受容体が陽性ということは、

女性ホルモンに反応してがんが増殖するということであり、

女性ホルモンを抑制するホルモン療法が適応になります。

さらに、がん細胞が増殖するスピードを示すKi67の値やがん細胞が通常の細胞からどのくらい違うかによって、

ルミナルAとルミナルBという種類に分かれます。

ルミナルAは予後が比較的良好でホルモン療法単独での効果が期待され、

ルミナルBではホルモン療法に加え化学療法を行うことも考えたほうがよいタイプです。

 

HER2タンパクもしくは遺伝子が陽性の浸潤がんは、

そうでないものに比べて転移・再発の危険性が高いことが知られていますが、

HER2タンパクに対する薬である抗HER2治療薬の効果が期待できます。

2つのホルモン受容体とHER2のすべてが陰性のトリプルネガティブは、

転移、再発の危険性が高いことが知られています。

ホルモン療法や抗HER2療法の効果は期待できず、化学療法の適応となります。

ただし、実際の治療方針はサブタイプ以外のさまざまな情報を組み合わせて決定されます。