乳がんホルモン治療、7割が体の不調訴える 聖路加看護大調査
 乳がんの手術後に再発を防ぐためホルモン治療を受けている患者の7割以上が、
肩こりや腰痛など更年期症状と似た体の不調を訴えていることが、
聖路加看護大(東京)の調査で分かった。

 ホルモン治療は、がんを増殖させる恐れのある女性ホルモンの量を薬で減らすため、
閉経前後の更年期と同じような状態になる。
薬の副作用かどうか悩む人は多く、治療を中断した人もいる。

 調査をした同大の飯岡由紀子准教授(成人看護学)は
「不調を感じたら早めに医師に相談してほしい」と呼び掛けている。

 日本では年間約6万人が乳がんにかかり、7割がホルモン治療を受けている。
飯岡准教授によると、ホルモン治療を受けた後の症状を患者から聞いた調査は珍しい。

 2011年から12年にかけて3~11カ月間のホルモン治療をした20~40代の患者を対象に、
アンケートに回答した214人を分析した。

 治療前になかった
体の不調を訴えたのは162人(76%)。
具体的には、複数回答で72%が「肩こりや腰痛」、
66%が「体力の低下」、
64%が「顔や体のほてり」などを挙げた。

 「今のつらさが副作用なのかどうか悩む」人は半数近くいた。
ホルモン治療を「やめたいと思った」人は3割、
実際に薬を飲むのをやめたことがある人も4人いた。

 飯岡准教授は「患者自身が説明しにくい症状が多い。
今後は体調の変化を自分で把握できるチェックリストなどを作りたい」と話している。
                    
☆ がん治療で「副作用」というと、多くの人が抗がん剤を思い浮かべるでしょう。
 しかし、副作用が軽いと思われているホルモン療法にも様々な副作用があり、

 日常生活に支障をきたすほど苦しんでいる人も少なくありません。

 担当医から副作用は「抗がん剤より軽い」と説明されていただけに、

 自分だけかもしれない、と思われる場合もあるようです。、