新型コロナウイルスは空気中で数時間、

固形物の表面で2~3日生存可能だとする研究結果を、

米疾病対策センター(CDC)とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)

およびプリンストン大学(Princeton University)の研究チームが発表した。

 

SARS-CoV-2(新型コロナウイルスの正式名称)の環境中の生存期間について

SARS-CoV-2(COVID-19を引き起こしている新型ウイルスの正式名称)が人間の体外でどれくらい生きられるのか。

これも、まだ明らかになっていない。研究によると、重症急性呼吸器症候群(SARS)中東呼吸器症候群(MERS)といった他のコロナウイルスは、正しく消毒しないと、金属やガラス、プラスチックの上で最長9日間生きられる。

一部のウイルスは、低温状態で最長28日間生きられるという。

コロナウイルスは様々な場所で生存できる。

この性質が新型ウイルスの拡散にどう影響するのか、研究者は少しずつ理解し始めたところだ。

アメリカ国立衛生研究所(NIH)のウイルス学者、ニルチュ・ファン・ドゥーラマーレン氏と、モンタナ州ハミルトンにあるロッキー・マウンテン研究所の研究チームは、SARS-CoV-2が様々な物質の表面でどれくらい生存できるのかを調べた。

医学雑誌「New England Journal of Medicine」に掲載された研究結果によると、

せきの飛まつで空中拡散した新型ウイルスは、最長で3時間生存できる。→エアロゾル

また、1~5マイクロメートル(人間の髪の毛の幅の30分の1)ほどの細かい飛まつは、空気中に数時間とどまることもあるという。

つまり、フィルターのない空調設備で拡散される新型ウイルスは、最長で数時間しか生きられない。

また、空気中にただよう「エアロゾル」状態のときに気流が動くと、飛まつは何らかの表面に素早く付着しがちだ。

しかしNIHの研究では、段ボールに付着したSARS-CoV-2は最大24時間

プラスチックやステンレスの表面では2~3日間生存することも明らかになった。

この調査から、新型ウイルスがドアノブやプラスチックでコーティングされたデスクなど、

硬い表面でより長く生存することがうかがえる。

一方この研究では、銅の表面では約4時間で死滅することが分かった。

しかし、もっと手早い手段がある。

研究によると、62~71%のアルコールや過酸化水素0.5%が含まれる漂白剤

0.1%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれる家庭用漂白剤で表面を消毒すれば、

コロナウイルスは1分以内に不活性化する。

他のコロナウイルスは高温多湿の環境で早く死滅するが、

SARS系のコロナウイルスは56度以上の環境で、15分ごとに1万個のウイルスが死ぬ程度だという。