通常、乳牛が子育てのために必要な乳量は年間1000リットルほどだが、改良に改良を重ねて現在は8000リットル以上も搾乳する。
乳牛にはこれだけでもすさまじい負担だと思うが、
牛成長ホルモン(γBGH)を使うと、これがさらに20%ほど増加する。
牛成長ホルモン(γBGH)を注射のされた乳牛から搾られた牛乳は
通常 牛乳の上限値に近い高濃度のIGF-1を含んでいる。
IGF-1とエストロジェンは乳がん・前立腺がんの分裂・増殖を促すことが知られている。
乳がん細胞には IGF-1とエストロジェンに対するレセプターが存在するから、これらが血液に入れば
乳がんと前立腺がんの成長を促進することが強く示唆される。
血中のIGF-1濃度が高いと 更年期障害の女性は乳がんになりやすく、男性は前立腺がんになりやすい。
ちなみに搾乳量が多い乳牛は乳腺炎にかかりやすく、乳房が化膿して膿が牛乳に混じってしまう。そこで治療のために抗生物質を使うから、この乳牛から搾った牛乳には、ホルモン+抗生物質が混じっていることになる。