夜間尿

一般に「腎臓が悪くなると尿が減る」「尿は透明がよい」と思いがちです。

腎臓は血中の物質を尿へ排泄し必要な水分を血中に戻しています(=尿濃縮能)。

高齢の方では、腎機能の障害がなくても、尿の濃縮機能が低下することが良く見られます。

腎機能が低下すると、尿の濃縮能がまず障害されることが多く、尿量はむしろ増え、尿が透明となることもあります。

通常、夜間は尿を濃縮することにより、トイレに行く回数が減りますが、

尿の濃縮機能が低下すると、夜間にトイレに行く回数が増えます。
身体のなかのナトリウム量を調節するのが腎臓の重要な任務です。

腎臓の機能が低下すると、摂取したナトリウムを日中に排泄しきれず、

体内にナトリウムが貯留するために夜間の血圧を高くして、夜間にナトリウムを排泄しようとします。

これも夜間多尿の原因となります。

そのほか、膀胱容量減少・前立腺肥大・膀胱炎などの排尿障害、眠りが浅く日中同様に尿意を感じての排尿(睡眠障害)、

抗利尿ホルモン(本来夜間尿量を減らす)の分泌不足も関与します。

減塩をしたり、利尿薬で日中に十分ナトリウムを排泄させたりすると夜間多尿が改善する方もおられます。