冬鳥バンザイ! | yoshiの鳥見Diary

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野鳥との出会い・ドキドキを求め、都心中心・たまに遠出・・・観察記です。

この3週間くらいのうちに、ツグミ、シロハラ、アカハラ、シメ、といった定番の陸の冬鳥たちは順調に増えているようですが、例年だと山に行かないと見られないような冬鳥の目撃情報もちらほら、何かもういっちょ!出て欲しい、と思うも、なかなか出会えず・・・

自然教育園のウソも、再び現れたらしい葛西のイスカも、ことごとくすれ違いでした。

 

葛西は、水鳥はまだしも、公園西側の陸の冬鳥はさみしいかぎり。一方、ここのところ意外に

明治神宮が普通種ばかりとはいえ賑やかだったりするので、昨日も早朝7時過ぎから森の中へ。

 

ツグミが一気に増えてきた気がします。シロハラの声もあちらこちらから。

 

ツグミは、木の実目当てに、見やすいところにも出てくるようになってきました。

 

しばらく歩き回り、いつものポイントへ。腰を下ろしてしばらくツグミやシロハラなんかを

楽しんでると、うしろからシメらしき声。そちらに向かうと、藪からツッとやさしい声を

発した小鳥が目のまえの枝に。双眼鏡をのぞくと・・・冠羽を逆立てたカシラダカ!?

 

双眼鏡のみしか持っていなかったのが大失敗、あわててカメラ持って戻ると

もう姿はありません。痛恨の極み・・・

 

でもまだ近くにいるかも、しばらく待っていると・・・出てきました。

何枚か写真パチリ。そしてそれからまたしばらく、今度は腰を下ろしていたところの

真上の木、ツッと声がするので見上げると、すぐそばまでやってきてくれました。

 

まるでほんとに、わざわざ挨拶しに来てくれたかのようなカシラダカ。

 

全国的にみれば珍しくもない冬鳥ですが、東京都区部では、比較的レアな冬鳥、

というか旅鳥、これも通過個体だと思います。

 

あともういっちょ!が欲しかったところで、想定外のカシラダカとの遭遇!

すでにもう幸せいっぱいでした。

 

のんびり水を飲みに現れる小鳥たちを眺めていた時でした。

波が来て、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、クロジなんかが入り乱れていた中、

赤茶色の小鳥がヒューッと双眼鏡の視野の中に登場します。

 

頭デッカチな後ろ姿、その瞬間は、「モズ♀?」でした。地上に降り、胸を反らした姿を見て、

心臓が飛び出そうになりました・・・「イスカ~???!!!!」思わず口に出ます。

 

慌ててカメラを構えますが、距離30m以上、常に逆光・森の陰で暗~い場所、そこに、

時々カメラのファインダーの視度調整ダイヤルの調子がおかしいのか、ボケたりするのですが、

よりによってこのタイミングで同現象が発生、パニくりながら、とにかくシャッター押します。

 

もう証拠写真というのもアヤシイレベル、それでも掲載しちゃいます笑。

 

防犯カメラの画像ではありません。

 

遭遇した時間は、わずか10~20秒ほどだったでしょうか、あっという間に飛び去りました。

どの写真もクオリティは酷いんですが、個人的には写真なんてもうどうでもよく、

会えたことがただただ嬉しく・・・あとになって振り返ると、もっと双眼鏡で

じっくり姿を観察すればよかった、とおもいます。

 

イスカとの遭遇でもう頭はずーっと興奮状態、また現れないかと、寒い日陰で粘ります。

個体数の多い順に、ツグミ、ヒヨドリ、シロハラ、メジロ、アオジ、クロジ、アカハラ、シメは

現れますが、さすがにそうイスカは登場せず。

 

近くにカメラマンさんが、しばらくツグミ等々撮影されていて、こちらにやって来られて

ご挨拶、色々いますね、なんて立ち話。5分くらい鳥談義、その方が離れた直後でした。

 

暗い低木の茂みに小鳥が単独で現れます。双眼鏡でチェックすると・・・目の覚めるような

コバルトブルー!ルリビタキ♂です。あわてて先ほどのカメラマンさんに教えようと

振り返るも、後ろ姿はすでにかなり遠くに・・・

 

しばらくするとかなり近くに。もちろん今シーズン初の出会いです。

 

綺麗な♂に出会えると、やっぱりテンションあがります。

 

昼前には帰宅する予定が、わんさか鳥が現れるのでお昼も食べれず、

結局14時近くまで、7時間近くも鳥見。

 

今日は元々、カシラダカ、そして別の赤い小鳥に会いたく多摩川中~上流部へ

行く予定だったのですが、カシラダカは地元MFで見れたし、イスカに近くで会いたく、

明治神宮2連チャン。

 

結果は・・・そう幸運は続きません苦笑。イスカもカシラダカも、ルリビタキ♂も

出会えず。代わりに、昨日は会えなかった、カラ類混群にヒガラ1羽をみつけたり、

近くにルリビタキ♀、リュウキュウサンショウクイがいたり。

 

想定外のカシラダカとの出会いだけで十分幸せなのですが、まさかのイスカ、アドレナリン量的には今年最多な出会いであったかもしれません。マツの木もいっぱいある当地、いそうだな、

と思っていた場所で、情報に拠らずに出会う、これに勝る喜びはありません。

 

半信半疑だったのですが、冬鳥、やはり今シーズンは当たり年かもしれません。

寒さも一層厳しくなる中、これからが楽しみです。