それぞれの居場所によって常識は変わる。
背広が常識の会社があれば、Tシャツが常識の会社がある。
行動や発言においても同様である。
ルールや風土、文化によって常識は変わり
その場に、はじめて参加する人であれば、
最初はずれたことをして大目にみてもらえるものだ。
しかし、どこの場でも共通した常識もある。
一般的に、普通では、といった言い方をされること。
それがずれているとなると許してもらえないものだ。
たとえば、上司が部下に指示したことがあるとする。
結果が分かれば、上司に報告するのは当たり前だろう。
なのに部下から報告がないと「報告するのが常識」と怒られる。
こういったあたりまえの常識が理解できていない人。
新人や若年に多いかもしれないが、そういう人には
一体どうやって常識を教えればいいのか?迷うところである。
私がやってみて良かった教え方は、
言葉や理屈で教えてもだめで、感じるしかない。
理屈を覚えて応用していく物でもないからだ。
体感ポイントは2つ。
①いつも事実を確認させる。
②溜めずに思った事をいう。
このポイントの実行によって
新たに感じることを期待して
常識を身につけてもらうのである。
まず、常識のない人は、推測や思い込みが多い。
事実はなになのか?をいつも冷静に聞くことで
空想のようなところから現実的な感覚に落ちてくる。
普段、周りの人が何を基準に行動して
何を考え、どういったことに喜びや傷みを感じるか。
だれもが共通する常識を事実から体感してもらう。
やり方は簡単。分からないことを聞くだけ。
会話や説明などで、理解できない所を聞き流すのでなく
どういうことか正確に質問するだけである。
これは、ロープレによって体感できる。
そして、思った事をスグにいう練習をする。
常識が低い人は、とにかく思ってることを言わない。
言わないから間違いが何年も気づかれない。
世間では、思った事をズケズケ言う人は
場の空気を読めないと言われることが多いが
イヤミを言うのとはワケが違う。
思った事を自分に溜めずにいうことができれば
どれだけ自分がスッキリと、正常な状態でいられるか。
ストレスなく過ごすことが周りの情報が入ってくる。
この①②だけでは、常識のない人を
100%常識のある人にすることにはならないかもしれない。
しかし、かなり人間関係は良好にはなる。
時間をかけて育てるのが必要だろう。